人は歳を取ると記憶量が劣ります。警備員の仕事は高齢の人が大勢働いていますが、その高齢の警備員さんたちは仕事に関する記憶力はどうなのでしょうか。警備隊内に高齢の警備員さんが何にもいるので、彼らに彼による業務に関する記憶量はどうなのか聞いてみたら、想像通りというか驚く回答がありました。
歳を取ると記憶力が劣る
人は歳を重ねていくうちに記憶力も徐々に衰えていきます。
若い頃は多くの事を短時間で記憶し、長い期間覚えていられたものが、60歳、70歳と年齢を重ねていくうちに記憶していた事を少しづつ忘れてしまい、新しく覚えた事も短い期間で忘れてしまったりしてしまいます。
警備員の仕事は現場によっては覚える事が意外と多く、現場ごとで覚えるべき事が異なっていると、異動した時に新しく覚えなおさなければなりません。
これまでも経験してきた施設警備の現場は、それぞれ覚えるべき事が異なり異動した後はその異動した現場の新しい規則を学び直さなければなりませんでした。
40代や50代当たりの警備員さんたちはまだ覚えるという事にそれほど苦労する事は無くても、60歳から70歳付近の警備員さんたちは口には出さなくても苦労している様に見えました。
高齢の警備員さんに聞いてみた
高齢の警備員さんたちが新しい環境で新しい規則を習得する時、声には出さなくても覚える事に苦労している様子でした。
皆と同じ仕事をしていても、高齢の人は完全に覚えきれていない様で、業務に抜けがあったり、違う行動を取ったりしてしまっていたのです。
それは確かに、自分よりも10歳や20歳も下の人間が仕事を覚えるペースに合わせて同じ様に覚えろ、という方が無理な話です。
加齢によって脳の機能が衰え始めてきているのに、若い世代の隊員と同じ様に出来るはずがありません。
それも自分がなりたくてそうなったのではなく、加齢により自然とそうなったのに心はやりたいと思っても無理なものは無理なのです。
そんな高齢の警備員さんに、加齢による仕事の能率が下がる事について聞いてみた事がありました。
その結果は、当然自分でも自覚しており、必死に食らいついて若い世代の人に合わそうとしていた、という事でした。
それを聞いて驚きました。
加齢によって脳の機能が低下し仕事に支障が出始めている事を自覚しており、更に周りに迷惑を掛けまいと必死になっていたというのです。
傍から見ていると、ただただ仕事についていけていない様子がうかがえ、更にその自覚も無いのかと思っていたのです。
彼らなりに頑張っているのにそれに気付いていなかったのです。
現場の規則のレベルが下がっていく
歳を取る事で若い人と同じ様な行動が出来なくなるのは、仕方のない事だと思っています。
しかし仕事に支障が出るほどとなると、もう引退させてあげたくなるというのも本音です。
何やら無理やり働かせている
と勝手ながらそう思ってしまうので「もうゆっくり休んでください」という気持ちになりますね。
しかしお金が無くては生活できないから、という高齢の警備員さんも少なくありません。
そして高齢の警備員さんが現場に増えるとどうなるのかというと、仕事でやるべき事柄が各所に丁寧に記される様になります。
以前は業務連絡を文字であらわさず口頭で伝えてもそのまま頭に入っていた事が、口頭だけの連絡では数日で頭の記憶から消えてしまうので、メモやノートに丁寧に記し、それを毎回見直す事で業務内容が維持できる、という事になります。
現場内の各所にメモで「〇〇は片付ける事」「◇◇は棚の上にある」などとほんのちょっとした事でも記憶が抜けて、出しっ放しや紛失などが発生したりします。
わざわざ言う必要の無い様な事柄も、文字で形にしておかないと覚えていられるわけがないだろう!とかんしゃくを起こす高齢警備員さんがいるほどです。
え、そんな事まで文字起ししないといけないの!?
と思える様な事柄も、高齢の警備員さんが半数以上もいる現場はそれが当たり前になっていたりするのです。


