夜間巡回は時間内に戻らないと大目玉

今の現場での夜間巡回はとてもイージーです。一応巡回時間は決められていますが、短い上に見るべきものも殆どなく散歩かと思うほどです。しかし本当の夜間巡回はそんなお気楽なものではなく、時間もかかれば見るべきものもたくさんあるのです。

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巡回は自由時間ではない

警備員として商業施設で勤務している時、まだ新人の頃に細密巡回の業務は苦労した覚えがあります。商業施設は時間単位で行動する事が多く、そして時間厳守である事が多かったです。

新人の頃は、決められた時間内に細密巡回を終えるのが難しく、急ぎ足でテナントを見回っていました。

 

施設警備の細密巡回は、慣れてしまえば時間内に見回る事も出来、むしろ時間を見ながら自由に動き回れる様にもなります。

私も慣れた頃になってやっと「細密巡回時間は自由時間」といえるほど余裕が持てる様になりました。

 

しかしそれは相当要領よく見回れるようになってからで、1~2年程度では人によっては無理かもしれません。

現場によっては細密巡回と言っても「散歩ですか」といえるような楽勝な施設もあり、数か月も勤務しないうちに時間を持て余すほどになる所もあります。

 

まあ、それでも自由時間=遊びの時間、というわけではありません。

細密巡回を終えたエリアから機械警備をセットしていくので、ボケっとしていたら発報させてしまうかもしれません。

機械警備実施が待っている

特に大きな施設では、館内全体に機械警備をセットしています。

館内全てのエリアに機械警備をセットするのに少しでも早い時間にセットしたいのです。

 

というのも、広い館内を人の目で警戒するよりも、機械に警戒させた方が効率が良いからです。

早めに機械警備をセットすればそれだけ警備員の負担が減る、という事に繋がるのです。

 

その為に警備員が細密巡回を終えた場所から順に機械警備をセットしていくのです。

歩いた後ろのエリアから機械警備がセットされて行き、後戻りできない状態です。

見方を変えると、機械警備が後ろから追いかけてくる感じです。

 

それだけ細密巡回は時間に追われながら仕事をしているといえるでしょう。

余程「自由時間」なんていって居られない状態ですね。

なのでこれは相当慣れていないと自由なんて言う言葉は出てきません。

 

そして細密巡回はただ歩いているだけでなく、見なければならないモノがあるのです。

制限時間内でやるべき事がたくさん

細密巡回時に見るべきものは、現場によって異なります。

ちなみに今の現場では、商業施設の時に比べたら10分の1程度のモノしか見ていません。

 

そう考えると今はかなり楽をさせて頂いていますね。

それが分かるから、今の現場はありがたみを感じつつ大事にしたいと思っています。

キツイ現場を知らない警備員さんはその経験がないから、楽な現場でいい加減な仕事をしてしまうのです。

要はありがたみを感じていないからでしょうね。

 

商業施設もそうですが多くの施設警備の細密巡回は

・戸締りの確認

・火のもとの確認

・不審者の確認

 

などが挙げられます。

恐らくこれが最低限で、後は現場ごとでやるべき事が増えると思います。

通常はこれらも確認しながら、時間内に防災センターへ戻らなければならないのです。

 

新人の警備員では初めのうちは苦労します。

時間を気にしながら各テナントで各項目をチェックしつつ見回るのですから。

これについていけなくて脱落した警備員も多いです。

商業施設がキツイと言われる原因の一つでもありますね。

 

自分の勤務する施設の細密巡回がどのくらい大変なのか、よその現場の経験が無いと比べる事は難しいと思います。

私の経験上、少なくとも細密巡回に1時間もかからない様な現場は楽な部類に入ると思います。

その1時間で時間に追われる事もなく、細密巡回を終えられるのであれば当たりりの現場と思っても良いかもしれませんね。

 

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