大きな商業施設で致命的な災害が発生しても、そこで働く施設警備員は率先して逃げる事も無ければ日々の指導で事に当たるよう言われているハズです。むしろ建物内に留まり、2次災害などの発生で被害に遭ってしまう事の方を心配した方が良いでしょう。熊本のイオンモールでもあまり表立って警備員は登場しませんが、恐らく忙しく対応に当たっていたのだと思われます。
災害発生時は2次災害の想定が必要
今回熊本のイオンモールでの爆発事故は、1時間以上前の地震という災害による2次災害の様なものです。
地震さえ発生しなければ爆発は無かった、と云えるのではないでしょうか。
地震が発生してから1時間以上経って「もう大丈夫だろう」という雰囲気で建物内に入ってしまったという行動は他人事ではありません。
一応、イオンモールの規則で建物内には戻らない、とされていますが各テナントの従業員にとって何もかも投げ出して避難したので、地震の揺れも収まったから片付けの為に戻る、という気持ちは分からなくもありません。
しかしイオンモールとしての規則と建物内へ戻る人たちを見逃してしまった、という責任は施設側や警備員などの関係者にも問題が全くなかったとも言い切れません。
その時に警備員は何をしていたのか
地震などの災害が発生した時、その施設に勤務している施設警備員は避難誘導や火災などの確認のために奔走していたと思います。
そしてすべての人が逃げ終えた後に、防災センターに集まり、クライアントや設備員などと協議して建物内の安全や異常の確認などを実施していたのかもしれませんね。
警備員の役目としてはお客様やその他の人を建物外へ誘導し、恐らくそのあと防災センターへ集合していたと思われます。
そしてそこから建物内の被害状況の確認や、各復旧作業にあたっていたのではないでしょうか。
地震発生から1時間以上も経ち「もう大丈夫だろう」という油断から従業員がポツポツと戻りだし、そこへ爆発が発生した印象です。
その当時のガスの遮断弁の様子や建物内の異臭など様々な信号はあったのかもしれませんが、地震も収まり楽観視してしまったのかもしれないというのは、とても他人事ではなく明日は我が身と肝に銘じておく必要があると思います。
万が一という事態を想定した準備
警備員がその時何をしていたのかというのは、与えられた情報だけでは何も分かりません。
しかしこれは熊本のイオンモールだけの問題ではなく、今自分たちが働く施設でも十分あり得る事です。
イオン以外の現場で働く施設警備員さんは、地震発生後に建物に戻ってはいけない、という規則はあるのでしょうか。
地震が発生した時、施設警備員として何をどうするのかという規則は全員把握しているのでしょうか。
日頃から監視盤が誤発報を繰り返すから、信号を切っている、なんて現場は無いでしょうか。
もしガスの遮断弁の誤報がうるさいから信号を切っている、なんて現場は今回の様な地震が発生してもガス漏れしても遮断弁が機能せず、最悪な結果を招くかもしれません。
どうせ万が一の事だから、日々の誤報の対応の方が面倒だからこれでいいや、なんて考えている施設は、いつか熊本のイオンモールの二の舞になるかもしれませんよ。


