全国的に最低賃金が上がっています。過去10年だけで見ても数百円も上がっていたりします。これを給料として見た時、手取りも上がってるはずなのですが、警備員として10年以上働いてきてそこまでの実感がありません。時給換算すれば割いて時給を下回る事はありませんが、年単位で1日当たりの給料は変わっていません。
上がる最低賃金と変わらない給料
ここ数年。全国の最低時給がガンガン上がっています。
上がり幅は地域によって違いがありますが、上昇金額はここ何年も平均して数十年単位という高い金額となっています。
最低賃金が上がれば警備業界も給料が上がるなんて思っていましたが、所属している警備会社では上がる様子はりません。
その理由は「最低賃金よりも時間給の方が高い」ためです。
高いと言っても高給取りというほど高くは無く、このままいけば数年以内に最低賃金を下回るくらいなので、順調に最低賃金が上がっていけば、給料も上げざるを得ないのだと思います。
なので、警備会社によっては最低賃金が上がっても求人に掲載されている警備会社の給料が劇的に上がる事は無いと思います。
最低時給を下回っていない悪循環
最低賃金を下回っていない警備会社は、給料をあげる必要がありません。
その為相変わらず安い賃金で労働者を雇う事が出来ます。
これなら経営をするにあたって人件費を上げる必要が無いので安心している警備業者もあるかもしれませんが、こんな事をしていると周りの警備会社から足元をすくわれるかもしれません。
例えば時給1,200円で求人を出して警備員を雇っている所へ、時給1,500円で求人を出す警備会社が出てきてもおかしくありません。
単純に人は時給が安い求人よりも高い求人へ流れます。
多くの場合は警備員の仕事なんてどこも同じ様なものなので、業務内容も参考にはするかもしれませんが、金額が高い方に目が行くのは間違いないです。
今でも警備業者によって高い給料と安い給料を提示している会社は沢山ありますが、安い給料しか出さない警備会社はなかなか応募者が来ない印象を受けます。
安い求人を出している警備会社は、一応最低賃金を下回っていないので法律的にも問題はありませんが、人手が足りなくて求人を出しているのに他社よりも安い賃金を提示しているので人は集まらず、最低賃金を下回っていないので中々賃金を上げる事が出来ないという悪循環に陥っているのです。
人手不足の原因の一つ
警備業界が人手不足の原因に、安い賃金で労働力を確保しようという点にあると思います。
競合に仕事を奪われたくないからと安い契約金で仕事を獲得しているので、契約金を上げたら仕事を奪われるため身動きが取れない状態なのです。
人手が欲しいのなら給料をあげれば良い、という単純な仕組みは分かっていてもその結果仕事を他社に取られては本末転倒です。
その為、賃金が上げられないのは仕方のない事かもしれませんが、現場で働く側の人間からしたら何とかして欲しいものですよね。
今働いている職場は、最低賃金が時給を下回っていないのでそれをいい事に給料が上がらず、また競合に仕事を奪われたくない為に会社が契約金を上げられず給料の底上げも出来ないという環境で働いています。
このままでは他の警備会社で高い給料を提示されているのに魅力を感じた一部の隊員さんが、そちらへ移籍してしまってもおかしくありません。


