警備員の仕事に賃金という経費を掛けたくないという意識があるから警備業の賃金が中々上がらない

警備員の給料は高くありません。その理由は警備の仕事を委託する側が高い契約金を出してくれないからです。しかし近年、警備会社も人をなかなか手配出来ない事で容易に仕事を引き受ける事が出来なくなり、委託側が金額を上げて何とか警備会社を見つけようとする動きがジワジワと現れている様な印象を受けます。

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警備なんかにお金を掛けたくない

警備員の給料は、クライアントと警備会社との間で交わした契約金がもとになっている会社も多いと思います。

警備会社によっては所属している警備員がどの現場で働こうがみな同じ給料という場合もありますが、各物件の契約金が高ければ総合的に警備員の給料も上がるのは自然な事だと思います。

 

そんな警備員の給料ですが、クライアントから見た時に警備員の仕事は金銭的な利益を生む仕事ではありません。

サービスを提供する事で金銭的な儲けがあるのであれば、クライアント側としては無駄な経費にはならないと増額するかもしれません。

 

しかし警備業というものはサービスは提供しても利益は生みません。

安心や安全と言ったサービスを提供する時に、目に見えないサービスに対してお金を出し渋る傾向になりがちです。

 

需要と供給のバランスが崩れ始めている

クライアントがお金を出し渋ると警備会社との契約金は少なくなります。

それが多くの物件で同じ事が起こると警備会社から警備員へ支払う給料も少なくなります。

 

今警備業界で全体的に警備員の給料が低いのはこれが原因の一つでもあると思うのです。

まあ、警備業界の給料が低いのはこれ以外にもまだ原因は有るのでしょうがね。

 

長らく警備員に掛ける経費を安く済ませようと削減が続くと、警備員になっても大して稼げないと知れ渡り、警備員のなり手も少なくなります。

そうなると、今度は警備会社が人を用意する事が出来なくなり、仕事の依頼はあるのに仕事を引き受けられないという現象が起こります。

 

実際今の警備会社も人が手配出来ない為に、仕事を断った事があると聞きました。

しかし施設を管理する側としては、警備員が居ないと施設を運用する事が出来ません。

 

結果、多少契約金を上げて警備会社に仕事を引き受けてもらえるような動きになります。

そうなると警備会社は、これまでよりも高い賃金で求人を出す事が可能となり、求人を見た人が、警備の仕事に興味を持ってくれる人が増えます。

 

これまで少しでも経費を安くしたかった委託側が、警備会社と契約する為に経費を上げるという逆転現象が少しづつですが見られる様になってきている様に見えるのです。

質の高い仕事と高い給料

需要と供給のバランスが逆転している現象はこの先も続くとは言い切れません。

何が切っ掛けでまた元通りになるかもしれないからです。

 

しかし今のバランスは決して悪い事ではないのですが、警備業界側もこれに胡坐をかいてはいけないと思います。

ただ賃金が上がっただけで警備員の仕事の質が変わらなければ、何かの切っ掛けでまた安く買い叩かれてしまうかもしれません。

 

そうならない様に、契約金が高くなったのであれば、これを機に質の高い警備業務を提供するよう教育に力を入れるべきだと思います。

給料を高く支払えるという事は、その分質の高い人材も参入してくるチャンスです。

 

この時に、質の高い警備業務を提供しておけば、もしまた需要と供給のバランスが崩れた時でも

「以前よりも質の高い業務を提供しているので、これを維持するためにも契約金は下げないで」

 

という交渉が出来るかもしれません。

警備員が提供する仕事の質は、警備員によって大きな差があります。

 

これはクライアント側から見てもすぐに分かるもので、お金を払って安全や安心を得るなら優秀な警備員にと思うはずです。

お客様からクレームが来そうなポンコツ警備員よりも感謝される様な警備員がいいに決まっています。

 

契約金を下げる事でまた質の悪い人材しか集まらなくなるくらいなら、契約金を下げずに質の良い警備員に居てもらう方を選ぶと思います。

高い警備約金で質の高い警備員が手に入るのであればそれに越した事はない。

 

警備会社とクライアント側がそう理解して高い契約金と質の高い警備員を手配出来れば、警備員の給料も高くなる、そう思うのです。

 

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