警備員は定年制はあるが実際は無い様なものだが、世間的には高齢警備員を見てどの様に思うのか

施設警備員に交通湯堂警備員どちらもお年寄りの警備員さんが大勢いる業界です。警備業にも一応、定年制という物がありますが、現状定年の基準になっている60歳や65歳などの制限は、有って無い様なものです。様々な現場では70歳や80歳の警備員さんが、前線で働いているのです。世間的にはこの状況をどのように理解しているのでしょうか。

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警備員での定年制は無意味

警備員として仕事をする時、一応定年という制度は存在します。

求人などを見ても、それとなく表示はされていますが、その年齢で仕事を探す人もそれほど多くは無いので、気にしない人が多い事でしょう。

 

警備員になる前に、他所の仕事を定年で退職する際、60歳で退職するとして警備員の求人に「65歳の定年」と書かれていれば、まだ5年も働けます。

まあ、それくらいなら

と思うかもしれませんが、実際は65歳を過ぎても普通に働けます

 

今の現場でも、65歳を過ぎた警備員さんが何人も居ますし、過去の現場では80歳近い警備員さんもいました。

警備会社にもよりますが、定年制をうたっていても、実際はその年齢を過ぎてもバリバリ働いているのです。

 

余程、自分の身体的な理由でこれ以上働けないと判断し辞めようと思うか、後は年金を貰いながらのんびり過ごしたい、と思う様な人が退職しない限り、会社は無理に辞めさせようとしません。

なぜ、そんな年齢になっても働き続ける事が出来るのでしょうか。

それは

 

「警備業界が人手不足だからです」

 

警備会社は全国で年々増加傾向にある中、現場で働く若い警備員さんはそこまで増えていません。

一応、警備員の人数も増加していますが、統計を見ると50歳以上の警備員さんの人数が圧倒的に多いのです。

 

下から新しい人材が増えないので、高齢で上から退職して抜けてしまうのを定年制度を無視して残ってもらっているのです。

世間はどう理解しているのか

一度入社すれば、定年制が有っても辞めなくても良い、これでは警備業界が高齢化になるのも当然です。

下からの若い警備員の入社は少数、だが上の高齢者にあたる年齢の人は残留している。

 

これが警備業界の現状です。

多くの現場では、高齢の人であってもたいていは仕事が務まります

中には、体力を使う激務な現場もあり、そんな現場では高齢の警備員さんもいない訳ではありませんが、ごく少数です。

 

仕事が務まるから定年制度があっても辞めずに続けられる。

警備業界に高齢者が大勢いる理由の一つでもあります。

もし、若い世代の入社も多く仕事が激務であったらここまで高齢の警備員さんが多くなる事も無かったでしょうね。

 

そんな現状を世間の人はどう理解しているのでしょうか。

施設で働いている警備員さんがお爺ちゃんばかり、また外で旗を振っている交通誘導警備員さんもお爺ちゃんばかり。

なぜ、こうも警備員はお年寄りばかりなのか

 

それは、警備業界に若い人が集まらず定年制を無視してまで高齢者を雇い続けなければならないのと、高齢者でも仕事が務まるほど簡単な業務が多い、からというのが理由だと思います。

高齢の警備員で仕事は務まるのか

では、警備業界内にお年寄りばかりになっても問題は無いのでしょうか。

こればかりは「仕事にもよる」としか言いようがありません。

 

施設警備業務や交通誘導警備業務など、現場によって業務内容が大きく異なります。

毎日ヘトヘトになるほど体を酷使する現場が有るかと思えば、1日中誰も来ない受付でイスに座り続けているだけの仕事など、同じ業界内の仕事かと思うほどです。

 

前者では、高齢の方にはキツ過ぎますが後者では誰でも務まります

そして施設警備員の仕事は、比較的後者の仕事も意外と多いのです。

 

高齢の警備員さんが大勢業界内にいる、というのがそれを立証しているのではないでしょうか。

しかし、災害などの緊急時になればどんな現場であっても迅速な判断や行動が必要とされます。

 

その時に、通常の人よりも緊急対応の行動が遅れる事で救える命が救えなかった時、高齢という事が原因で責められた時、だれが責任を取るのでしょうか。

今の時点で多くの高齢の方が警備業界で仕事をしています。もしかしたら既にそのような事象はどこかの現場で発生しているのかもしれませんね。

 

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