閉店業務中に残留者を確認する時の注意点

閉店業務中の項目の一つに残留者の確認をする作業があります。これは営業が終わったショッピングセンターで、お客様がお帰りになる際店内に取り残された方が居ない様にする為に確認をする業務です。万が一、お客様が店内に残っているのにお店の入り口を閉めてしまったらクレームが入って大変なことになってしまいます。そうならないようにするにはどうするのか、一つづつ見ていきましょう。

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出入り口の遠い通路から確認

大抵の施設はお店の出入り口が片方に集中していると思いますので、その反対側から入口の方に向かいながら残留者が居ないかを見て行きます。

通路の先が見渡せる構造なら一目で確認できますが、通路が曲がっておりその先が確認できない様な場合はちゃんとその先まで行って確認します。

袋小路になっている場合も同様、その先まで行って残留者が居ないのを確認しましょう。

 

トイレの個室や避難階段も確認

通路の奥から確認する際に、トイレや避難階段などがある場合があります。

閉店のタイミングでトイレに入るお客様はよくいらっしゃいます。また、出入り口が分からなくて階段あたりをウロウロしているお客様も見えるでしょう。

トイレを利用のお客様は男女ともにトイレの入り口近くで入室する為に声を掛けます。その後、人がいる前提でゆっくり入ります。もし人が残っているようでしたら

「閉店になりますのでよろしくお願いします」

 

(現場にもよるが、とりあえずやんわりとした感じの言葉で)
と伝えます。
また階段などで迷われている様なら出入り口の道を簡単に説明しましょう。

ここでは出口まで案内したいところですが、あなたは館内の残留者確認をしている最中なので分かりやすく道案内するまでしかできません。

他にも残留者確認をしている隊員がいるようなら道案内した先にいる隊員に引き渡しても良いでしょう。

とりあえず、自分の担当するエリアでの残留者確認に集中しましょう。

 

各テナントも確認

奥の通路からトイレや階段など残留者が居ないか見てくる際にもう一つ、各テナントの残留者にも注意が必要です。

テナントごとにシャッターや網などで、お客様がお店に入れないようにしているお店などがあります。

もちろん何もしていないお店もあると思いますが、そんなお店も含めてテナント内にまだ買い物中のお客様が残っている場合もあります。

 

お客様が残っていた場合、店員が対応しているので清算中かどうか確認します。すぐに清算も終わるようでしたら、その場で待ってお客様が買い物が済んだら出入り口までの道筋を案内します。

その際、仲間の隊員にも残留者が出口に向かったことを無線で伝えます。
しかし、まだ時間が掛かりそうでしたら店員に清算後にお客様を出入り口まで案内するよう頼みます。

もちろんこれも無線でどこのテナントにどんなお客様が何名残っているか伝えます。

テナントの数が多いと確認する数も増えるので大変です。防災センター内でもカメラを見ながら残留者の確認やフォローもしてくれると思います。

 

店内に残留者が居ない事を確認したら

施設の奥から順に残留者確認をしてきて誰も残っていないのが確認出来たら入り口のドアを閉めます。

自動ドアのセンサーを切ってサムターンをかけ終了です。
閉店業務は入り口のドアを閉めるのが目的ですが、大前提として店内にお客様が残っていないのが条件となります。

一人でも残って居てはいけないので慎重に見回りましょう。中には故意に残っている輩もいないとも限りませんのでご注意を。

 

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