警備の仕事を初めからやりたくて入社してきた人は周りにほとんど居ない

警備員になった殆どの人が中途採用だと思います。そして全ての人がそうとは限りませんが、多くの警備員は警備の仕事がしたくて入社したわけではないのではないでしょうか。面接をしても警備しか採用されなかった、年齢的に警備しか求人が無かったなど。しかし、そんな人がいざ警備の仕事を始めると、多くの人が残っているのです。

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警備業界はほとんどが中途採用

警備業界は人手不足で求人を出し続けています。

その多くが中途採用の求人ですが、何も中途採用の求人だけではなく、当然新卒者の採用もしています。

 

過去にも所属していた警備会社で、新卒の警備員さんと一緒に仕事をした事もあります。

しかし、入社してくる新人の警備員さんは圧倒的に

 

中途採用で入社してくる警備員さん

 

なのです。

私の所属していた警備会社の範囲での体感だと、30対1くらいだと思います。

30人の中採用者の新人警備員さんが現場に配属されて、やっと新卒採用の警備員さんが配属されてくる感じです。

 

ちなみに今の警備会社では、新卒の警備員さんは一度も配属されてきておらず、また一緒に仕事をした事もありません。

一応、本社では採用していると思いますが、私の勤務しているエリアには入社していないか、もしくは本社から配属されていないのだと思います。

それほど警備業界は中途採用の警備員さんで支えられているのです。

中途採用の多くが仕方なく入社している

そんな中途採用で入社してくる警備員さんですが、私を含めてその多くは初めから警備の仕事をしようとは思っていなかったのではないでしょうか。

 

当時、次の仕事を探している時に色々な求人を見ましたが、中年男性の中途採用というのは仕事も限られ、余ほどのスキルでもない限り警備業の様な社会的地位の低い求人しかありません。

あれはキツイ、これは安い、などと探した挙句、最終的に

 

「警備しかやれる仕事ないなぁ」

 

と選択しました。

とりあえず収入が無いと生きていけないので、つなぎとして警備の仕事を選び入社した人も多いのではないでしょうか。

警備の仕事から抜け出せなくなる

そんな警備の仕事に確固たる信念で入社したわけではありませんが、一度仕事としてやると決めたからには真面目に取り組みます。

初めのうちは、ある程度想像していた内容と異なるのも含めて、余りのキツさに

 

「1日でも早く次の仕事を探さねば」

 

と思いながらもう10年以上警備の仕事を続けているのです。

そう、繋ぎの為に入社した人や、入社後想像よりも違う事に面食らって警備の仕事を辞めようかどうか悩んでいる人の多くが、そのままずっと警備の仕事を続けているのではないでしょうか。

私の周りにも似た様な人はいましたが、辞める辞めると言って数年経っても警備員のままな人もいました。

 

警備員の仕事は一度始めたら辞められなくなる

 

という話をよく聞きますが、それは社会一般の仕事に比べてそこまできつくないという点があるのだと思います。

締め切りもなければノルマもない、残業もなければ難しい仕事もないとなると、嫌で始めた警備の仕事でも、警備を辞めたら警備以外の会社では大変な仕事が待っている、と想像して警備の仕事から脱出できないのだと思います。

中には警備の仕事でも厳しく大変な所もあるでしょうが、普通の企業より楽だと感じたから警備の仕事を辞められないのかもしれません。

 

警備の仕事を続ける理由に、警備以外の仕事よりもだからというのは悲しい事でもあるのですが、一人でも多くの人に警備という仕事を知ってもらい、給料が低くてもこんなに大変な事をしているのだという事を分かってほしいと思います。

 

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