施設警備に限らず警備員は先輩と後輩というものに厳しい現場もあります。まあ現場というよりもその警備員さん自身なのかもしれません。そんな厳しい上下関係のある現場で、先輩警備員が後輩の警備員に対して過剰に厳しい態度を取ると、後輩の警備員は仕事が嫌になり辞めてしまうか、若しくはケンカに発展してしまう事もあるのです。
先輩と後輩の上下関係
警備業界は少なからずとも、仕事をする上で先輩と後輩という上下関係が発生しています。
警備員という特殊な仕事の為、指導を誤ると大きな問題になりかねないので、指導する側の警備員も時には熱が入り過ぎる事もあります。
また、どんな仕事でもこの上下関係はあるものですが、警備業界では30代の先輩警備員に対して、60歳の後輩警備員という上下関係はある意味普通です。
普通の社会では、新人や後輩にあたる人は明らかに歳下で、経験も年齢も先輩よりも下なので、上下関係もそれほど問題なく進みます。
しかし、警備業界では先輩と後輩という関係が年齢に関して逆転している状況は多々あり、親子ほど年が離れているのに、その親と同じほどの年齢の後輩が出来るというのは珍しくないのです。
そんな年上の後輩の警備員に指導をするのは、慣れていないと戸惑うかもしれませんね。
先輩警備員の無茶な指導
年齢が自分よりも上な後輩警備員を指導するのも大変ですが、先輩として警備経験のない後輩に対して指導をする時、人によっては無茶な指導をする先輩警備員も居ます。
警備員として警備業法を守りつつ、現場の業務を指導するのですが、その指導の仕方が人によって頭ごなしな物言いや、優しい説明をしたりとそれぞれ異なります。
指導内容は同じでも、教える人間によって厳しい言い方の人や優しい言い方かは、その先輩警備員ごとで異なります。
こればかりはどんな現場でも警備会社でも、指導するその人の問題なのでどうにもなりません。
まさに配属先の運次第です。
以前の現場では、余りにもキツイ言い方の先輩警備員がいたので、同僚の警備員さんは、彼と同じ日の勤務になるのを嫌がっていました。
指導する内容は正しい事を言っているのですが、話し方一つ違うだけで嫌な職場となってしまうのです。
指導している側の先輩警備員は、それが普通だと思って指導していたようですが、他の先輩警備員の指導と比較される事で、話し方に問題があると周りの警備員さんも気づきます。
その先輩警備員の指導の仕方に対して「その言い方は無いだろうに」と我慢できなくなった後輩警備員さんは、その先輩警備員とケンカになる場合もあります。
以前のこのやり取りを見ていた限り、やはりその先輩警備員の言葉の言い方に問題があると感じました。
指導するのは問題ないのですが、先輩と後輩という関係上、言い返しにくい立場というのをいい事に、偉そうな物言いや態度を見せるのは良くありません。
上下関係の無い現場もある
警備業の世界は、業務を一歩間違うと大問題になるので、指導する側の人間も厳しい口調で指導になりがちなのかもしれません。
しかし、その態度が偉そうになったり威張る、というのはまた別の話です。
そんな上下関係や、嫌な先輩の居る現場で仕事を続けたくない、という人は早々に辞めてしまっています。
もっと別の現場に配属されていたら辞める事は無かったかもしれない人もいた事でしょう。
警備の現場が全てその様な事は無く、中には上下関係が厳しくない現場もあります。
先程のお話した様に、警備会社や配属先の現場によっては、上下関係が厳しくない所もあり、新人で配属されてきた警備員さんと良い関係で仕事が出来る所もあるのです。
まあ、本来はこの状態が理想なのかもしれませんがね。
しかし、厳しくない関係で仕事をしていると、規律が守られず職場が乱れるなんて事もあります。
規則を厳しく守らせる、という先輩に当たる警備員がいないので、いい加減な仕事をすると先輩警備員から叱られる、という歯止めがありません。
まあ、例えていうならマンガなどでも良く登場する「近所のカミナリおやじ」
といった所でしょうか。
自分勝手な行動をしていると叱られる、という多少はやはり必要なのかもしれません。
それが過剰でもいけませんし、その行動がパワハラとなる危険も十分あります。
そういう意味では、現場の隊長に当たる人がその役目を買うしかないのだと思います。
隊長以外の警備員さんは皆問題なく規則を守るうえで自由に仕事をしているが、たまに行き過ぎた行動を隊長が厳しく制する。
これが理想の施設警備の警備隊なのだと思っています。