施設警備員に限らず警備員はその日の仕事に一人でも欠員が出ると、誰かが代わりに仕事に出なければいけません。5人の警備員が配置している所は、その日突然病気で一人でも休もうなら、その日休みのはずの人が出勤するか、前日から仕事をしていた人がそのまま継続して仕事に入らなければなりません。これでは風邪で休むのも気が引けてしまうというものです。
警備員の配置人数は絶対
施設警備に限らず警備員の仕事は、現場に配置されている人数が決まっています。
施設警備の場合、1日に〇人の警備員を配置する、となっていると必ずその人数の警備員が出勤し仕事をしていなければいけないのです。
その日だけ、警備員が一人風邪を引いたから今日は一人少ないですが、残りの人間で頑張ります
とはいきません。
例えば契約で5人の警備員を配置する、と決められているのであれば、必ず毎日5人の警備員を揃えなければいけないのです。
普通の会社なら、その日突然の欠勤者がいても一人少ない人数で仕事をすると事が出来るかもしれませんが、警備業界はクライアントと契約で仕事をする警備員の人数を決められているので、どんな理由があっても契約の人数を用意しなければ契約違反になってしまうのです。
同僚の事を思うと休めない
自分が出勤する日に、ちょっと体の具合が悪くて仕事に出ようか迷う事があるかと思います。
病院へ行こうか、それともその日外出もせずに大人しく布団に入っていようか、と思う事もあるでしょう。
結果、その日は仕事を休もうと決めた時、警備の現場ではバタバタしています。
その日に仕事に出るはずだった隊員が突然休む事になった、と。
先ほど説明した様に、警備員は決められた人数の警備員を配置しなければなりません。
しかし、その日突然一人の警備員が出勤しないと分かった時、警備会社若しくは現場の責任者は代わりの警備員さんを用意しなければならないのです。
現場にもよりますが、まずは前日から仕事をしていた警備員さんに声を掛けます。
前日から現場で働いているので、わざわざ連絡して出勤させるより目の前にいるので、もう出勤しているも同然です。
まあ、引き続き仕事をする為に残ってくれ、と言われた隊員さんはいい迷惑ですがね。
これは現場にもよりますが、たいてい朝早くに「今日仕事に出て貰えますか?」と言われて快諾してくれる人は少ないと思います。
元々予定があって休みにしていた人は仕事に出るのは無理でしょうし、休みの日に仕事に出るという事は、更に休み明けのその次の日も仕事があります。
連続して仕事に出る、という事に抵抗のある人もいるでしょう。
これらの事を考えると、警備員が突然欠勤する、という事は同僚に迷惑を掛けてしまうという事なのです。
自分が逆の立場だったら、と思うと気軽に休もうなんて思えなくなってしまいます。
警備員として仕事をしている人の中には、多少の事では休めない、と思っている人も少なくないのかもしれません。
欠勤をあとで交代する仕組み
自分が休むと他の人の休日を潰す事になるので迷惑を掛けられない、として多少の体調不良では休めない空気の現場も余りよろしくはありませんよね。
病気などで突然欠勤したら、周りの警備員さんと険悪な関係になった。
というのは困りますよね。
突発出来な理由で休むと、周りが嫌な顔をするのはどちらの言い分も分かりますが、仕方の無い事でもあります。
契約で決められた人数の警備員を用意しなければいけない、という大前提があるので、それを守らなければいけないというのは現場で働いている警備員さんも重々承知のはずです。
そんな決まりがあり、更に突然欠勤する事もある、となると一番誰も損をしない解決方法としては
欠勤したのであれば別の日に代わりに出勤する
という決まりを作ってしまえば良いのです。
ある日、病欠で休んだ警備員さんが居て、代わりに出勤した警備員さんがいた場合、別の日にお互いの出勤と休日を交代すれば良い、という事です。
これは何も警備員だけでなく、世の中のアルバイト間でもやっている事だと思います。
自分が休んで誰かが助けてくれたのであれば、その人にお返しをするという事ですね。
一方的に休んで仕事を押し付けるだけでは、そりゃ険悪になってもおかしくありません。
しかし、別の日にお礼をする意味を込めて仕事の日と休日を交代すれば、代わりに仕事に出た人も多少納得するのではないでしょうか。
警備員は契約で仕事をしており、その日に出勤する人数まで決められています。
そして、突然の欠勤というものは誰にでもあるものです。
その時に、後でお互いが納得のいく様な解決策があれば、ギクシャクする事も無いと思います。