施設警備に限らず警備員という仕事は何歳からでも始められる仕事です。その為、多くの高齢者の人が警備員として働いており、今では高齢の人なしでは成り立たない業界となっています。逆に20代などの若い人の割合が少なく、警備業界の人手不足は若い世代の参入が少ない事が原因の様な気もします。
警備業界は高齢者が多く所属している
警備業界は多くの高齢の人が仕事をしています。
施設警備に限らず外で見かける事の多い交通誘導警備員さんも多くの人が高齢者であろう人をよく見かけます。
男女比で云うと圧倒的に男性が多いですが、年齢層で見ても高齢の人が多いという印象です。
これだけ高齢の人が多く在籍している現状を見ると、警備業界は高齢者の人なしでは成り立たない業界と言えるでしょう。
福祉関係や清掃業界なども高齢の人は多いですが、男女比で見ると警備業が頭一つ抜けているのではないでしょうか。
警備員は体を張って仕事をするので女性には向かない、というイメージがあるのか女性は少なめです。
実際警備員の仕事をしてみればわかると思うのですが、警備員も福祉や清掃業などと比べてもそこまで「男でないと無理」という仕事でもないのですがね。
若い世代が少ない為に人手不足に
警備業界は若い世代の人が少ない業界です。
その大半が高齢の人になるので、若い人も所属しては居ますが圧倒的に少ないです。
今までどこの現場でも、20歳代の警備員さんは数える頬度しかおらず、それ以外は下は30歳後半から上は上限なしです。
まあ若い人が参入しやすいかどうかというのは、警備会社によって大きく違いが出る様で、有名な警備会社になるほど若い人も入りやすいのだと思います。
反面、無名な警備会社ほど若い人は入りたがらなくなり、求人を出してもなかなか来てくれない様ですね。
もっとも無名になるほど給料も高くないので、まだ選り好み出来る若い世代の人は大手以外の警備会社に行こうとは思わないのでしょう。
このため、警備業界は高齢の人が多く参入してきてくれたとしても、全世代で見ると若い世代のボリュームが少ないので、業界全体としては人手不足になっているのだと思います。
解決する必要があるのか?
これらを見た時、人手不足を解消しようと思って何をすればよいのでしょうか。
若い世代に参入してもらう為の活動をするべきでしょうか・・・。
若い世代の人が警備業界に入って来てもらう様にする手段の一つとして、給料を上げるという手があります。
しかしこれを実施しようとすると、警備会社によっては出来る会社と出来ない会社が出てきてしまいそうです。
実際今でもその様な傾向もみられ、会社によって若い人が参入してくれる所と見向きもされない会社に分かれています。
さらに若い世代の給料上げるという事は、社内全体の給料をあげる必要も出てきます。
入社したての若い世代の人が月に40万円も貰っているのに、60歳過ぎの勤続20年の人が20万円しか貰えないとしたら暴動が起きそうです。
若い世代の人手不足を解消しようとしたのに、高齢の世代の人が抜ける可能性も出てきますね。
各企業もいきなり従業員全員の給料をあげるわけにはいかないので、お金で解決しようとするのは難しそうです。
仮にやるのであれば、ゆっくりと上げるしかないのかもしれません。
そこまで会社が持てばよいですがね・・・。
そうなると、そもそも人手不足を解消する必要があるのか、という事も考えなければなりません。
若い世代の人が来ないのであれば、無理に人を増やそうとするのではなく、今いる人材でもカバーできる様な仕組みに変えれば良いのではないでしょうか。
たとえばAI化やドローンなどによる人ではないもの併存した警備業務です。
今ではまだまだ全国の警備会社へ普及していませんが、技術の進歩具合では近い将来人以外の技術に頼る事も不可能ではなさそうです。
それがいつかは分かりませんが、無理に若い人に大勢来てもらわなければ・・と思う必要もないかもしれませんね。