施設警備員は多くの現場で出入管理の受付場があると思います。施設警備員として働きたいと思った時、どんな会社や現場が良いのか迷う事もあると思いますが経験上、個人的には出入管理の受付場の環境が悪い所では絶対に働きたくないと思いますし、人に聞かれた時は出入管理の環境が悪い所は止めておけ、と言うと思います。
施設警備員の出入管理
施設警備の現場の業務全てに出入管理があるわけではありませんが、多くの施設警備の現場には出入管理業務があると思います。
今まで勤務してきた現場では全て出入管理業務がありました。
そしてその施設ごとで全く違うやり方があり、大きくは受付の流れは同じでも受付簿の書式や、その施設の専用の受付簿があったりします。
どこか一つでも出入管理の経験があれば、違う現場へ行っても受付の対応は応用で何とかなりますが、どれだけ経験があってもどうにもならない事があります。
それは
「出入管理の受付場の環境」
です。
これは過去に経験しているので良く分かっているのですが、出入管理の受付場の環境がとても悪い所があったりします。
具体的に経験した現場の話をすると
「受付場が夏は暑く冬は寒い」
たったこれだけです。
そこの出入管理業務は、室内にも拘らず立哨しているだけで夏場は熱風が吹き、暑くて汗が止まらず、また冬場は隙間風や外扉のすぐそばの為に従業員の出入りの度に外気がもろに当たるのです。
直接外で勤務している交通誘導警備員さんと比べればまだマシなのかもしれませんが、暑さや寒さの対策が何もない格好でただ日が当たらない外に居るかのような環境でした。
もともと外での勤務を避けて施設警備の仕事を選んだのに、これでは外で働いているのとあまり変わらないと思いました。
立派な施設でも後方は最悪
施設警備の現場で出入管理の受付場の環境が良いか悪いかという判断は、建物を見ただけでは分かりません。
こればかりは実際にその現場へ行ってみないと分かりません。
私は警備員になって、配属された現場の出入管理の受付場は初日になって初めて見ました。
当時はまだ出入管理で、どんな場所でどの様な仕事をするのかさえ分からないような状態だったので、仕事を始めてからこんなに環境の悪い所なのかとビックリしました。
その施設は地方でも大きな商業施設で、とてもきれいな建物でした。
そこで働けるなんて幸せだ、と思った思いも直ぐに打ち砕かれました。
入社した当時は真夏で、受付場は湿度も高く気温も外と余り変わらない、立っているだけで体力が減っていくのが分かりました。
あんなに見た目がきれいな施設なのに、なぜこんなにも後方エリアの環境が悪いんだ、と思いました。
施設の現場は外の見た目と、実際に警備員が働く環境は違います。
ものすごく立派な建物でも、警備員が詰めているような場所や受付場などは空調が全然効いていなかったかと思えば、築数十年の建物でも警備員の勤務する環境がとても恵まれているなんて所もあるのです。
これらは一度その現場で働いてみないと分からない事ばかりです。
そして、その人には気にならない事でも、別の人には大変苦痛な事でもあるのです。
何が嫌かは人それぞれ
私は外での勤務が嫌だったので、交通誘導警備員ではなく施設警備員の道を選びました。
快適な空調の効いた屋内での仕事、に惹かれて選んだのです。
しかし、現実は「お客様には快適」でも警備員の働く環境には快適ではありませんでした。
この様に人によって、何を苦手として警備員の仕事を選ぶか変わってくると思います。
一言でラクな仕事、と言っても何がラクなのか人それぞれです。
少なくとも、私は外気と変わらない様な職場での仕事は避けたいと思っています。
空調がしっかりと効いている場所で働けるのであれば、立哨も巡回も苦になりません。
たとえ何もする事が無い様なラクな現場でも、夏に汗が出るほど暑かったり冬にブルブルと凍える様な場所は、私にとってはラクな現場とは言えないのです。
人によって仕事をする時に、何を一番優先したいのかで警備員の仕事を探せば失敗する事は無いと思います。