施設警備に限ったことではありませんが、立哨という業務があります。まあ、立っているだけなんですがちゃんと理由があって立っているんですよ。
立哨業務もいろいろある
立哨とはある決められた場所に立って監視、もしくは警戒の任務に就いている状態のことを指します。これも立派にポストがありまして交代で立哨しています。
ショッピングセンターなどでよく見かける場面は、お店の出入り口やレジ付近などでしょうか。
契約先の現場ごとで立哨の業務の使い方は違います。
ちなみに私のところで立哨のポストは出入管理と開店直後の暫くの間出入り口にて立哨です。出入管理での立哨は、要するに立ちながら受付の業務をおこなうというものです。
出入管理中は用のないものを通さない、その為に付近を警戒しながらじっと受付の所で立っているという感じです。
もともとそこでじっと立っているので出入管理も立哨も同じようなものなのですね。
開店直後の出入り口での立哨の方は見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。これは警備員だけではなくそこのお店の従業員である場合もあります。
ただ、ここでの立哨は監視や警戒でなくお客様を迎え入れる為に立っている意味の方が強いと思います。
立哨時の姿勢ですが、基本的には休め、に近い姿勢で前を向いて立つ感じです。腕は前か後ろで組むか現場によって様々です。
契約にない立哨は大問題になるかも・・
あと他の現場でおこなっている立哨は、朝に施設の入り口(門)に立って挨拶をしながら立っています。
先ほどのお客様を迎え入れる為に似ていますがこちらはクライアントに対して行っている立哨です。
これは後で詳しく説明出来ればしますが、契約書には一切記載のない立哨の業務を行っています。
私が来る以前からやっているそうなんですが、古株の隊員に聞いたところ一部の従業員に頼まれた、やって欲しいとお願いされたから、またはそれをした方がカッコが付くからだそうです。
やってはいけない事もある
警備業者は契約先とどんな業務をするという決まりの上、警備員を配置します。
それなのに契約にない業務をして何か問題があった時にクライアントも警備業者もかばってくれません。
全て勝手にやった警備員のせいになるのです。
それが従業員からのお願いでも、契約にないことはやってはいけないのです。
古株隊員からすれば
「従業員のお願いに答えて何が悪い」
という姿勢ですが、そういう人に限って何かあった時に
「悪い事をしたわけじゃないのになぜ会社は責任を取らないんだ!」
と騒ぎそうです。
端から見るとただ突っ立っているだけに見える警備さんですが、実はちゃんとした契約書に則って、そして意味のある職務を全うしているんです。