警備員が使える仮眠室は現場によっていろいろある

どこの警備会社も同じだと思いますが、休憩時間(待機時間)に仮眠室の利用が許可されていると思います。横になって本を読んだりスマホをいじったり、短い時間ですがもちろん寝る事もできます。ただ、現場によっては仮眠できる場所に差があるのも事実です。

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仮眠室の環境

仮眠室の一番の使い方は、24時間勤務になった当務者が業務が落ち着いた時間帯の夜中などに交代で数時間仮眠を取る際に使用します。
数時間寝るだけなので、最低限部屋とベッドがあれば事足ります。

環境の悪い現場だとベッドすらない所もあるかもしれません。

幸いなことに私はそういった現場の経験はないので、もしも皆さんがそういった現場に配属になった際は体調などを崩さないように気を付けて下さい。

24時間の勤務をする方にとっては仮眠は大事な時間です。人間、寝ずに生きていくことは不可能です。

ましてやハードな勤務をこなした後に数時間しか寝る時間が無いので、そこで体をしっかり休めないとすぐに体を壊してしまいます。

そんな体を休める為の仮眠室ですが、現場によって本当にいろんなスタイルがあります、ここでは私が実際に使用してきた色々な仮眠室を紹介していきます。

 

防災センター内にある仮眠室

これは仮眠室という部屋ではありません。

いわゆる防災センターの中で寝る、ということです。
日中は勤務中の警備員やもしかしたら設備担当の警備員以外の人がいたりするので、寝れるのは夜中など殆どの人が帰った後になります。

警備員も夜勤者や当務者しか残っておらず、仮眠室ではなくあえて防災センター内で寝るとしない限りそこで寝ようとはしないでしょう。

私は防災センター内で寝たことはありますが、それは緊急対応時に即動けるようにと監視盤の前で寝ていました

もちろん、ベッドなど無いので布団だけを監視盤の前に持って来て敷いて寝ます。

夜中は人は夜勤者しかいなかったので静かですが、昼間に人が歩いていた様な通路で寝る事になるので若干の抵抗感はありますが・・。

毎日ここで寝ろ、と言われたらちょっとキツいですね。

 

休憩室と一体型な仮眠室

防災センター内とは違いご飯を食べたり体を休めたりする場所、要するに休憩室と呼ばれる空間に仕切りを作ってベッドを配置しそこで仮眠を取ります。

詳しく説明しますと、休憩室の広さにもよりますが着替え用のロッカーなどをいくつか並べて1つの部屋を2つ部屋があるかのように仕切りその片方にベッドを置いて寝られるようにするのです。

簡易的ではありますが個室仮眠室の出来上がりです。
しかし、これには大きな問題点がいくつかあります。

まず、もともと1つの部屋なので空調設備(エアコンなど)の恩恵を受けにくい
休憩室側にエアコンがあると夏場などはベッドを置いた側はとても暑いです。
多少の空間の隙間はあるにしてもなかなか涼しくありません。

そのせいでクライアントに何とかお願いしてベッド側にもエアコンをつけていただきました。それからは快適な仮眠を取ることが出来ました。

もう1つの問題点は休憩者がいると眠りを妨げられてしまう事です。

休憩者が食事をしたり、部屋にテレビ等が置いてあるとどうしても何かしらの雑音が発生するのは仕方のない事です。家で家族が朝食を作るニオイで目が覚めるなんて経験はないでしょうか。

あれの相勤者の弁当バージョンだと思ってください。
唐揚げ弁当やカップラーメンのニオイなどで眠りを妨げられるのはちょっと嫌ですね。

 

お互い休憩時間や仮眠時間を快適に利用したいので、仕切ってあるとはいえ同じ部屋内での利用は休憩者も仮眠者も少々利用しずらかったです。

 

防災センターに隣接した仮眠室

防災センターの部屋の隣に仮眠室があると、いざ緊急事態が発生した時にすぐに顔を出せるので頼もしいですね。

ですが、隣にある事で落ち着いて仮眠ができない弊害があるのも確かです。

仮眠者が寝ている時間帯は、基本的に夜中であることが多いので防災センター内の人も殆どおらず、また業務も落ち着いているので静かなものです。

しかし、最低限の人や何かしらの対応で話し声はあるので、寝ている隊員にとっては仮眠の大きな妨げとなります。
夜中は話し声も結構壁を通して聞こえるもので、1度気になるとなかなか眠りにつけなくなってしまいます。

昔、余りにも話し声が気になって「もう少し静かにしてほしい・・」と言いに行った覚えがあります。
当人たちは声を抑えていたつもりでも意外と聞こえてしまうものです。

全体の事を考えると防災センターの横にある仮眠室は都合がよさそうですが、仮眠者にとっては少し使いずらいかもしれません。

 

防災センターから離れた仮眠室(2段ベッドなどの集団部屋)

今までの仮眠室から比べると妨げになる要因がほとんどありません。

夜勤者の話し声も弁当のニオイもテレビの音も聞こえません。

与えられた仮眠時間をしっかり取れる環境の良い仮眠室だといえます。
唯一問題があるとすれば2段ベッドがあり、自分以外の隊員も寝ている、という点だと思います。

相勤者も24時間の勤務があるなら仮眠を取るのは当たり前ですよね。
仮眠のシフトがずれているなら2段ベッドの上と下で同じ時間に寝ることはないでしょうが、私が経験したところは寝に入る多少の時間のズレはあるものの、ほぼ同じ時間に仮眠を取っていました。

なのでお互い寝る時間と起きる時間は気を使いながら仮眠を取っていました。
後から寝る方は真っ暗な部屋に入るわけですし、先に起きる方も真っ暗な部屋で準備をして出ていくわけなので・・。

相手の事を思うと部屋の電気を付けられなくて苦労しました。

相部屋は自分だけでは無いのでそれなにり気を遣うと思います。

 

防災センターから離れた仮眠室(個室部屋)

このスタイルの仮眠室が今まで経験してきた中で一番最強だと思います。

これは上のすべての問題点がすべて解決している仮眠室でした。個室の仮眠室は、休憩時間に利用して良し仮眠して良し、で良い事ずくめです。

部屋の大きさはそんなに大きくは無いので、さすがに食事をするのは布団を汚してしまうかもしれないので不味いですが・・。

この部屋があれば警備員の休憩時間から仮眠時間まで誰に気を使うことなく快適に利用できます。
個室なのでスマホをいじっていても眠くなれば軽く横になってもOKです。

ここまでの環境な仮眠室はなかなか巡り合えないと思いますが、もしそんな現場に出会えたら外されないように頑張って職務を全うしましょう。

 

結果

いろいろな仮眠室を紹介しましたが、これは私が経験した仮眠室なので、ここよりもっとすごい仮眠室が他の現場にはあるかもしれません。

仮眠室の質で仕事が続けられるかの判断材料になるかもしれないほど眠りは重要だと思います。

ただし、枕が変わったり環境が違うと寝られないという人もいると思うので、そういう方は初めの内はツラいかもしれません。
そういう時は何とか自分の寝やすい工夫をする事をお勧めします。

体を壊しては意味が無いので、しっかりと体を休めて明日の勤務につなげましょう。

 

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