ハンコを押す文化が無くなっていっている昨今、警備業界の現場では未だにハンコ文化が根付いています。警備報告書や受付簿など、確認印として各隊員さんのハンコが活躍しています。現場によっては、クライアントと協議の元ハンコを無くした報告書へ切り替えた所もありました。しかし、多くの現場では訂正印も含めてハンコを押さない書類が沢山あるのです。
判子を押す文化が未だに蔓延る
恐らく、施設警備員の9割以上の人が仕事で印鑑を使用していると思われます。
数年前から書類に判子を押さなくても良い、と政府が発表したにもかかわらず、警備業界ではその波が未だに来ていないのです。
まあ、中にはクライアントと協議して必要書類にハンコを押さずに提出できる様になっている所も有るかと思います。
以前の現場でも、判子を押すわずらわしさがあった中、そんな発表があったのでここぞとばかりにクライアントと相談して、警備報告書の捺印を無くすよう持ち掛け無事、警備報告書に限っては無くす事に成功しました。
それでも、他の受付簿などの書類は捺印を無くす事は出来ず、それ以降も判子を押し続ける事になったのです。
その時は、判子を押さなくて良くなる事で、受付簿の書式そのものを変更する事になり、クライアント側がそれを嫌がった為です。
警備員の一存でなくせない関係
施設警備員が業務を行う時に、各書類がありますがこれらは多くの場合、クライアント側が用意したものが多いです。
今回の捺印に限らず、受付簿などの書式を変更しようと思った時、その場の警備員の思い付きで変える事は出来ません。
まず、クライアントへ書式変更の理由を説明して、それに納得してもらったうえで初めて書式変更が出来るのです。
ここでも良くお話しますが、受付簿などの業務は警備業者が委託を受けて仕事をしており、その書類はクライアントが用意している場合が多いです。
その為、書類もクライアントが管理しているので、警備員が勝手に変更をする事は出来ません。
なので、今回のハンコを押す場所を無くしたい、と思ってもすぐに変える事は出来ず色々手順を踏まなければならないので、警備員は判子を押し続けなければならないのです。
クライアントは気にしていない
警備員が書類にハンコを押す押さない、という事はクライアントにとっては
「どうでも良い事」
なのです。
提出を受けた書類に、警備員の名前がびっしり付いていてもそれがクライアントにとって何かマイナスになる事ではありません。
今までの現場で似た様な傾向にありますが、そもそも受け取った書類を細かく丁寧に隅々まで見ている様子が無いのです。
受け取って報告を受けて、その後書類保管入れに置いて終了な気がします。
よほど事案発生頻度の多い現場で、詳細がかかれている報告書でもない限り、警備員から受け取った書類に興味はなさそうです。
なので、書類に警備員の確認欄にハンコが押されていても一切に気にならないのです。
反面、そういったクライアントに限って、自分たちの仕事の書類には捺印が廃止されたりするかもしれませんね。
要するに自分たちの仕事周りに直接関係ないのであれば、その書類に捺印がされていてもどうでも良い事なのです。
警備業界は仕事上、書類を作成して提出する機会の多い仕事です。
しかし、その書類には未だに警備員の確認印の押された書類がたくさんあり、それを改善するにはこちらから提案するか、もしくはクライアントが警備員の書類にまで気を遣わない限り変わる事は無いでしょう。