過去の現場で出入管理業務中に制帽を脱いで受付をしている警備員がいました。着帽が規則なのにルールを破って仕事をする事で注意をした事もあります。しかし、ある警備員は人のほとんど来ない夜間のヒマな現場で、出入管理業務中に上下の制服を脱いで私服で出入管理業務をしていたらしいのです。
制服を着ているから警備員とわかる
警備員は制服を着て仕事をしています。
警備員の制服がどれだけダサくても、格好悪くても、その制服を着て契約先で仕事をするのは、警備会社に入社して仕事をする上で守らなければならない決まりです。
また、警備会社も公安委員会にその現場で働く時の服装として、届けを出しているので、それを守っていない警備員がいた場合、警備会社にも迷惑が掛かります。
以前、出入管理業務中に受付場で制帽を被らずにいた警備員がいました。
その警備員には周りの隊員さんも注意しましたし、私も本人に直接、制帽を被る理由の指導もしました。
にもかかわらず「誰も見ていないから」という理由で脱帽していた様です。
規則を破るという事は、自分の責任だけでなく警備会社にも迷惑が掛かるという事を理解しなければいけませんし、規則を破っている時点でそこまでの思慮がないとも言えます。
制服を脱いで仕事をする者
制帽を被っていないというだけで問題になっているのに、以前の現場ではもっと上を行く警備員がいました。
事が起きたのはヒマな現場の夜間の勤務です。
ヒマな現場では夜間の出入管理ともなると、本当にほとんど誰も来ません。
そこで勤務している警備員でさえ
「ここの現場って本当に警備員を夜中に配置する意味あるのか」
と思う程、誰も来ないのです。
人が来ないのであれば警備員を置く必要もないと思う事でしょう。
まあ、それでも完全に来訪者がゼロではないので、ヒマな現場に警備員を配置して、その暇な現場でラクな思いをさせてもらっている警備員がいるのも事実です。
そんな楽な夜間の勤務である警備員は、制帽を脱ぐだけに留まらず
「上下の制服を脱いで私服で出入管理の受付に座っていたのです」
夜間の勤務は他の警備員さんも交代で仮眠を取っている事も多く、警備室内にはほかの警備員さんの目はありません。
長くその現場にいると、そういった状況を悪い事に利用しようとする者も出て来るのです。
出入管理の受付に殆ど人が来ないのをいい事に、窮屈な制服を脱いで私服姿のラフな格好になりたかったのでしょう。
彼は制服を脱いでいた事以外にも別の問題も発覚し、クライアントからも警備会社からもお叱りを受け、早々に退職する形になってしまったので、なぜ制服を脱いでいたのかという事を聞く事は出来ませんでした。
どんな言い訳でも制服を脱ぐ正当性は無い
しかし、いくらどんな理由があろうと、規則で決められた制服を脱いで仕事をした事は許されませんでした。
クライアントからは制帽を被っていないだけで、指摘されていたので制服を着ていない、という状況は出禁になっても不思議ではありません。
警備員は制服を着ているから、周りから見て警備員と分かるのに、その警備員の仕事を制服を着ずにしていては、お客様から見てその人が警備員とは分からない事でしょう。
クライアントは「警備員に仕事を依頼」したのであって、私服を着た者に仕事を頼むくらいなら、警備会社に仕事は依頼しません。
委託者と警備会社にどんな利害関係が有るか、何となくでも分かっていれば、その警備員も制服を脱いで私服で出入管理業務はしなかったのかもしれませんね。