クライアントが思っている間違ったベテラン警備員とは

先日、警備担当の方と話をする機会があった時に「大した事ないんだけど」という前置きでクレームを頂きました。内容は、出入管理をしている時にイヤホンをしている警備員がいる、ベテランな警備員さんだから大丈夫なんでしょうけど、それで受付の仕事が務まるのかな・・と。いや、やんわりと言われましたが大問題です。

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出入管理をイヤホンして目の前の来客に気づかず

そもそも出入管理でイヤホンをすること自体ご法度です。

耳からイヤホンが出ているのを外から見たら絶対に気が付きますよね。

しかも冬の時期になると受付の窓を閉めてしまう事も有るので、イヤホンプラスで窓を閉めたらもう外の様子に気が付かないでしょう。

そんな状況で出入管理をしていた隊員がいた様で、丁度警備担当の方が警備室に来た時にその場面に出くわしたそうです。

案の定、受付場の目の前に来ても気が付かなったようで窓を「コンコン」と何度もしてやっと気が付いた・・とおっしゃっていました。

もう、なにをやってんだか・・。

こんな状況に出くわしても担当の方は怒りもせず、やんわりと指摘くださいました。

ベテランの隊員さんだから大丈夫だと思いますが・・

いや、目の前にいるのに気が付いていない時点でもうベテランでも何でもないですよね

イヤホンなんかしていたら窓が開いていたとしても気づく事は難しいうえに、何か仕事とは関係ない事をしているとすぐに見つかってしまうと思わなかったのでしょうか。

しかも知らない人からクレームが入って・・という流れでなく警備担当の方に直接見られています。

もしかしたらこの流れで営業所の方にも連絡が行って大事になる可能性ありです。

ベテラン警備員のそもそもの条件

警備担当の方が行っていた「ベテラン警備員さん」

この意味を間違って使用していると思いました。

そもそもベテラン警備員って何を基準にベテランと呼んでいるのでしょうか。

警備担当の方のいうベテランの基準は恐らく、配属されている年数が長い隊員の事を指しているように感じました。

今回問題になった隊員はこの現場に3年目くらいになります。

まあ3年目だと全メンバーで見ると上の方になるのでベテラン、という呼び方をしたのでしょう。

しかし私個人的な事を云うと、ベテランというのはやはり

資格を持っていて仕事に対しても抜かりの無い人・・だと思います。

少なくとも「大目に見て」仕事中にお客さまや従業員の方に仕事と関係ない事をしているのを見つかってしまう様ではベテランとは言えません。

仮にサボっていたとしても絶対に見つからないようにするのがベテランだと思います。

まあ、サボってはダメですけどね・・。

そういう意味では彼はベテランとは呼べません。

従業員の方から見たら年単位で長く現場にいる警備員がベテランと呼んでいるようでした。

そんな事言ったら10年いる古参の年配警備員は、用務員のおじさんレベルの仕事しかできないのに大ベテランになってしまいますよ。

クライアントが甘いから警備員も甘える

今回の件でクレームを頂きましたが、このレベルのクレームがもし以前いた商業施設の現場でしたら恐らく

・営業所のお偉いさん呼び出し、に始まり

・お叱りの言葉を受け、再発防止策の案を出させる

・そして該当の隊員は現場から外される

・最後にこの失態の責任で契約金の値下げ決定

こんな所でしょうか。

私もこれが普通だと思っているので、この現場のクライアントはものすごく甘いと思っています。

これはそれぞれの施設のやり方なので、どれが正しいとは思えませんが今の現場のクライアントはそれを鑑みても甘いですね。

私の様に他の施設の厳しい対応を見ている隊員は、警備会社なんて弱い立場だから現場の隊員は変な態度は出来ない・・と分かっていますが、警備員の仕事をこの現場でしか知らないような隊員さんはこの甘いクライアントの態度に甘えてしまっているのかもしれませんね。

警備員なんてクライアントの理不尽な一言ですぐに現場から外されてしまう・・という事を十分承知しています。

それを警備会社が弱い立場だと理解していないから、仕事中に堂々とイヤホンなんてしてしまうのでしょう。

今後この警備担当の方がどういった出方をされるか分かりませんが、最悪な状況にならない様に祈ります。

 

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