警備員が待機や休憩時間を利用する時、それは勤務表で各個人が与えられた時間でしか利用できません。勝手に自分で好きな時間で休む事は出来ません。交代時間を超過してまでトイレや水分補給をしていたら次の隊員に迷惑が掛かるのです。
待機時間外でのトイレや水分補給
巡回や立哨をしたあと次の隊員と交代するのが施設警備員の一般的な仕事の流れです。
交代した後は引き続き違う業務に入るか、待機時間に入ります。
違う業務に入る場合はその業務に従って仕事をしますが、待機時間は何に対しても従う必要はありません。
しかし、この待機時間中にも給与が発生するような待機であれば会社に従った条件下での自由になるので、それは各会社の規則を確認する必要があります。
今回問題になった待機時間はいわゆる
休憩時間であって、賃金が一切発生していない条件下でのお話です。
この待機時間中は何をしていても良い時間なので、買い物に出ても良いし寝ていようが食事をしようが自由です。
緊急の事案が発生しても余程駆り出される事もないのです。
ただし、現場で非常に大きな緊急事態が発生した場合は、賃金を後で請求する形で現場へ出る事もあります。
しかし日常は自由時間として、水分補給をしたり勤務中に行けなかったトイレに行ったりしています。
まあ、巡回中や立哨中であってもトイレへ行く事は禁止されていないので、待機時間にしかトイレへ行けない・・なんて事はありません。
交代時間を過ぎているのに気にしない厚かましさ
ある日、ある隊員(A隊員)が巡回を終えて立哨をしている隊員(B隊員)さんと交代する時間が来ました。
立哨をしているB隊員さんは次は待機時間です。
巡回を終えてA隊員は立哨なので、引き続きそのまま業務となっています。
巡回を終えたA隊員は立哨をしているB隊員と交代しないと、Bさんは待機に入れません。
緊急事案などで交代時間がズレる事もありますが、普通は定時できちんと交代する事となっています。
なので、Aさんが次の立哨に入らない限りBさんは休む事が出来ないのです。
で、今回問題になったのが
Aさんが定時になったにもかかわらず、交代前にトイレへ行ってBさんの待機時間を越えて交代したのです。
警備員の待機時間は貴重です。
1時間~2時間立ちっぱなしや、歩きっぱなしで足にかかる負担が大きいです。
1時間の待機時間で食事をしたり、人によっては食事もとらずに、疲れた体を休めたいと横になる人もいます。
「そんなたかが5分~10分遅れた程度で・・」
なんて思う人もいるかもしれませんが、その5分~10分は働いている時間の賃金も出ませんし、食事を摂る時間も減らされているのです。
Bさんは何もしていないのに、です。
ただAさんが交代にきてくれるのを待っているだけで、刻々と本来自分に与えられた時間がただ過ぎていくのです。
これは自分にも経験があるので良く分かる話です。
で、とうのAさんは悠々とトイレへ行き、酷い時は水分補給と称してコーヒー片手に喫煙所へ・・
あの時ほどタバコの値段もっと上がれ!と思った事はありませんね。
水分補給もトイレも人間の生理現象として必要な事は知っています。
しかし、トイレは巡回の時間中でも行く事は可能ですし、水分補給も交代して立哨中でも許可されています。
それを気付いているのかどうか分かりませんが、人の待機時間を減らしてまでどうどうとトイレへ行くのはどんな心境なのでしょうか。
自分に与えられた時間と勘違い
これは本人確認をしなかったので今では分かりませんが、恐らく
・交代時間が過ぎても生理現象の行動に関しては仕方がない
・交代前は小休止と称した時間があると思っている
・相手の待機時間が刻々と減っていると気づいていない
色々な推測が出来ると思いますが、いづれも次の相手の事を考えていないものばかりです。
自分の行動が優先で、相手の事は二の次です。
自分の巡回終わりに、トイレへ寄るだけで相手の時間を割く事はありません。
立哨を交代した後で水分補給をすれば、すぐに交代できます。
自分の待機時間の時に喫煙所へ行けば好きなだけ喫煙できます。
こういった行動は別に無理な事ではありません。
時間で相勤者と業務の交代をする職場では、自分の身勝手な行動が相手を不快にさせるのです。
こういった行動を常に気にしながら行う事で、相勤者とも円滑な付き合いが出来ると思います。