今まで全ての勤務地で夜間作業の工事業者は、館内のルールを把握しきれずに、我々警備員に注意をされてきました。その多くが館内規則を聞かされていない末端の工事作業員の人が多いです。これは工事作業の責任者の指導不足か、警備員が工事業者へ詳しく説明していないかのどちらかです。迷惑を受ける警備員も困りますが、警備員から叱られる作業員の人もかわいそうですよね。
部外者でもある工事業者の夜間作業
工事業者が夜間作業で施設内に入る、というのはどこの施設警備の現場でもある事でしょう。
そんな夜間作業工事ですが、私が今まで経験してきた現場全てで、夜間に入る工事業者が施設内の規則を破り、何かしらの問題を起こしていました。
夜間に入る工事業者は、その施設に普段から出入りしているわけではないので、館内のルールを聞かされてもしっかり把握できていない事が多いです。
現場によっては
「〇〇の工事作業はいつも決まったこの業者」
と、お抱えの工事業者がある施設もありますが、今回お話しするのは夜間作業として初めて入る工事業者のお話です。
彼らは夜間に施設へ初めて入るので、予め責任者とクライアントとの間で、打ち合わせをしており、施設に関する規則も知らされているはずなのです。
工事業者が全員ルールを把握しているわけではない
工事責任者は施設に関する説明を受けたうえで、夜間作業に入っているはずなのですが、実際夜間に工事が始まると
・決められたルート以外の通行禁止
・夜間での作業は館内に閉じ込めのはずなのに外へ出ようとする
・廃材やゴミなどは片付けてから帰る
などと云った作業をするうえで施設と交わしたルールが守られていない事が多々ありました。
工事責任者はこういったルールを把握しているのですが、今まで見てきた作業員でルールを守らないのは、作業期間の途中から来た作業員や、夜間工事経験の少ない末端の作業員の人が殆どでした。
こちらとしては、工事業者は全員がクライアントと話した規則を把握しているものだと思っています。
にも拘らず、決められた以外の通路を通り、機械警備のセットしてある進入禁止エリアに入って発報させたり、作業終了時に廃材ゴミが通路に散乱しているのに帰ってしまったりと
「何故ルールが守れないんだ」
と翌日、工事責任者へクライアントを通して報告します。
これもまたほとんどの現場が同じ様な回答だったのですが、規則を守れなかった作業員へしっかりと指導していなかった、という回答でした。
工事作業者の中には、施設内の規則がありそれを説明しているはずなのに「聞かされていない」という作業員もいるのです。
まあ、我々警備員も引継ぎなどでしっかりと説明できなかった事で、失敗をするというのはあったりもしますので、あまり人の事は言えないのですがね。
そんな指導不足な為に、夜間に警備員が不必要な対応をする事になるのは、出来ればない方が良いですよね。
警備員と現場監督の話し合いが重要
工事責任者が末端の作業員にまでしっかり指導できていない、となると警備員としても何かしらの行動をとった方が良いのでは、とも思ったものです。
夜間に作業で入る際に、見慣れない顔の作業員がいる場合は
「もしかしたらやらかすかもしれない・・」
という予想をして、その日の作業責任者にもう一度「館内のルールを全員に説明」しているか確認したり、見慣れない作業員には警備員から説明したりしました。
もちろん、館内のルールの指導を既に受けている可能性もあるので、気を悪くしない様な物言いで「ご存じでしたらすみませんが」という態度で確認します。
まあ、多くの作業員が「聞かされていない」という結果でしたがね。
夜間作業と云うのは、館内に工事作業者以外誰も居ません。
しかも、人がいるという事で、そのエリアには機械警備がセット出来ないのです。
しかし、そのエリア以外は機械警備がセットされているので、ウロウロされては困るという事です。
こういったルールを把握していない作業員も来るんだ、という事を警備員の方が把握していないと苦労するのは自分自身なのです。