今日、出入管理をしていた警備員が受付をした際にクライアントの許可を確認もせずに自分の判断で許可を出しました。この現場へ来て数年経ちますがなぜそんな対応をしたのでしょうか。後で問題になると分かっているはずなのに・・。
この現場には10年以上この現場で勤務している年配の警備員が数名います。
全員がそうではありませんが、中には業務に関する問い合わせがあった時に警備員が許可を出せると勘違いしている人もいます。
入館に関することであったり駐車許可証もしかり、設備に関する事でも
「はいはい、いいよいいよ」
と安請け合いをする時があります。
警備員にはそんな権限はありません。
そもそもその許可を出せるのはクライアントだけです。
今日も若い隊員ですが、そんな安易に許可を出しました。出した本人は隊員全員に周知できれば大丈夫、のような感じで受けたようですが業務的には許可してはいけない内容です。
一応、後で私からクライアントに説明して今回は後出しで許可していただきましたが、本来はクライアントに連絡して了承を得たうえで警備員の口から「許可」という言葉を出すべきです。
警備員は来客から直接質問をされる機会が多いです。そのためすぐに返答してあげたくなる気持ちは十分わかります。
しかし良い恰好しようと確認もせず独断で許可を出してしまうと、後で問題になるだけでなく他の隊員たちにも迷惑が掛かってしまいます。
お客様にとって良かれと思ってやった事が実は、お客様に迷惑をかけるだけでなく隊全体に迷惑をかけているのです。
その為、何か対応に迷ったときや決断を迫られた時は他の仲間に助けてもらったり、もしくはクライアントに確認をするのが通常です。
こういった対応は新人隊員ほど正しい行動がとれます。
自分で判断がまだできないので、先輩隊員を頼ったりクライアントに確認ができます。
しかし現場に慣れてきたり、小手先の対応が出来てくると勝手な判断をしてしまう傾向があります。
今回の件は来客が困っている様子を見て、権限もないその隊員がいいかっこしたくて勝手に許可したようです。
警備員が困っている人に手を差し伸べるのはよい事です。
しかしそれは契約の中で許されている行動の範囲内での話です。
そこから逸脱するのであれば、クライアントの許可を得てからでないといけません。
そこらあたりが理解できていない警備員は私から見たら一人前とは言えません。