施設警備員の夜間巡回は基本的に懐中電灯をつけたまま見回らないとされているが現場によっては適当

施設警備員は夜間に建物内を見回る業務があります。細密巡回や夜間巡回などと言われていますが、この巡回時に懐中電灯をつけて見回る現場と、必要な時だけ点灯させそれ以外は無灯で見回るよう指導されている所があります。これは不審者に巡回中の警備員の場所を悟らせない為と言われていますが、無灯で見回ると警備員が転倒して危険な場合もあるのです。

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夜間巡回の懐中電灯の灯火

施設警備員は夜間巡回という業務があります。

これは勤務する建物内を夜中の人の居なくなった時間帯に、異常が無いか見回る仕事です。

 

この夜間巡回は現場によって実施回数が異なり、夜間に1回で終わる所もあれば、一晩で複数回同じエリアを見回る所もあります。

施設警備員が夜間巡回をする時は、基本的に懐中電灯は点灯させず必要に応じて点灯させるのが良いとされています。

 

これは今まで経験してきた警備会社で指導する内容が異なり、点灯させずに巡回するよう言われたかと思えば、特に指導されない会社もありました。

というのも現場で働いていて、懐中電灯を点灯無灯で統一すると現場によっては不都合が発生する事もある為です。

 

そもそも、なぜ夜間巡回時に懐中電灯を点灯させない、という指導になるのでしょうか。

不審者に場所を知られない対策

夜間巡回時に懐中電灯を点灯させない理由に、警備員の居場所、というものがあります。

誰も居ない夜間の建物内に、懐中電灯を照らしながら歩いている警備員がいたとき、それは周りの真っ暗な状況では非常に目立ちます

 

もし建物内に不審者が侵入しており、様子をうかがっていた時に懐中電灯を照らしながら警備員が歩いていたら、相手に隠れる隙を与えてしまいます。

もしかしたら背後に回って襲い掛かってくるかもしれません。

 

しかし、巡回中の警備員が無灯で見回っていればこちらの位置が知れる事もありませんし、警備員は周りを警戒しながら見回っているので、よほど鉢合わせても不意打ちを食らう可能性は低くなると思われます。

しかし現場によっては必ずしも懐中電灯を無灯で巡回する事を強要していない所もあります。

 

警備員の負傷事故の原因

施設警備の現場によっては、建物内の巡回をする時、段差のある場所が多かったり、足元に物がたくさん置いてある所もあります。

これは何も片付けられていない、という事ではなく必要があって者が置いてある施設も有るのです。

 

そう、施設によっては足元が不安定な現場もあるという事です。

この様な現場もある中で「夜間巡回時は必ず無灯」と決めつけては逆に危険です。

 

施設警備員の負傷事故の一つに、巡回時での転倒が挙げられます。

普通に巡回で歩いていても転倒して負傷する事故を起こすのです。

 

しかも、警備業界は高齢の警備員さんが大勢勤務しています。

ただでさえ点灯してケガをしやすいのに、真っ暗中を懐中電灯もつけずに歩かせたら転倒の発生率が上がり非常に危険です。

 

その為、夜間巡回時は現場によっては無理に懐中電灯を無灯にせず、状況に合わせた対応にさせている所もあるのです。

実際、過去の現場でも無灯ではとても危険な巡回エリアもあり、懐中電灯の点灯については特に指導していませんでした。

 

確かに警備員の居場所を知らせてしまう事になるかもしれませんが、その様な事案が発生する事と比べたら、巡回中に警備員が転んで大ケガをする頻度の方が圧倒的に多い気もするので、懐中電灯をつけたままで見回りをした方が安全だと云えるのかもしれません。

真っ暗な建物内を懐中電灯無しで歩くのは経験者しか分かりませんし、足元が悪い現場ではあれほど危険な事は無いですからね。

 

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