施設警備員は交通誘導警備員と比べて建物の中での勤務なので、空調の効いた環境で仕事が出来ます。という謳い文句で施設警備員になった人も多いのではないでしょうか。しかし実際は日中動き回る為に建物内でも汗を掻き、夜中は空調の切れた館内を汗を流しながら数時間歩きまわります。
施設警備が快適な職場環境というウソ
初めて警備員として配属した現場は、大型商業施設でした。
そう、いわゆるハズレ現場です。
施設警備の現場の中で、キツイと言われる現場です。
しかも地元では大型商業施設の部類に入っており、朝から翌日までの当直勤務でそれは忙しい現場でした。
「建物内で空調の効いた環境下での仕事」
文章だけ見れば夏は涼しく、冬は暖かい職場で快適に仕事が出来るような事が書いてあったと思いますが、実際は建物内の仕事なのに「夏は暑く、冬は寒い」という屋根が無い状態の外の仕事の様なものでした。
確かに今となっては施設警備の現場でも楽な現場はあります。
しかし、施設警備の仕事がすべて楽かというとそれはウソになります。
警備の仕事をしようと思って、外の仕事よりも建物内の施設警備の方が楽そうでいいよね、なんて考えで施設警備員になると痛い目にあいますよ。
無人な夜間に空調を切るのは当然
炎天下の外の仕事よりは屋根がある分、楽かもしれません。
しかし、空気の流れの無い締め切った館内を数時間も歩き回るのも意外と大変です。
施設警備員は夜中に細密巡回という、館内をくまなく歩きまわる仕事がありますが、この巡回は館内の空調が止まっている時間帯に見回る為に、それはきつい業務になります。
夏か冬とを比べると、若干冬の方が汗を掻く量も少ないので気が楽かもしれませんが、夏の時期の細密巡回はそれこそ一晩で体重が数キロ落ちるかと思うほど汗を掻く事があります。
昼の時間帯はお客様の為に空調が入り快適な空間になっていますが、ひとたび閉店になると空調は全て切られ、空気の淀んだ暑苦しい空間に変わるのです。
最近は楽な現場の勤務ばかりで、当時ほど汗を掻く様な事は無くなりましたが、それでも空調の切れた建物内の巡回には変わりありません。
それなりに対策が必要ですよ
施設警備員として細密巡回時に暑い思いをするのはどこでも同じだと思います。
今まで、暑い思いをしながら「如何にして暑いのを少しでも和らげるか」
という事を考えながら巡回をしてきました。
その時に思い付いたのが、
・濡れタオルを首に巻いて巡回へ出る
・首掛け扇風機を身に着けて巡回へ出る
など仲間の隊員さん達といろいろ話し合いました。
そんな中、私は保冷ジェルタイプのネックタイプを用意しました。
首回りが冷えると意外と涼しい気分になり初めのうちは巡回も涼しく回れました。
しかし、数時間ある様な巡回では保冷ジェルが解凍されてしまい、細密巡回の終わりの頃には全く効果が無くなっていました。
その為、使ったのはひと夏で終了した覚えがあります。
この様に施設警備員とはいえ、必ずしも快適な環境下での業務が出来るとは限りません。
ひと工夫すれば苦しい現場も少しは快適な環境に変わる事があります。
仲間の警備員さんと意見交換をし、少しでも快適な職場へ変えられるよう自分から動いてはいかがでしょうか。