警備員が夜間に建物内を巡回をしている時、消し忘れた部屋の電気を見つける事があります。もちろんその時は警備員が消す事になっているのですが、これがもし「どうせ警備員が消してくれるからこのままでいいや」なんて思われているのだとしたら、それは大きな間違いです。警備員は消し忘れた電気を消しているのであって、電気を消す係では無いからです。
夜間巡回で部屋の電気を消す
施設警備員は夜間に建物内を巡回して、戸締りや火の元の確認、そして部屋の電気の消し忘れの確認をしたりしています。
これらの確認ですが、もちろん未処理であれば見回りをした警備員が代わりに処理をしています。
この中でも部屋の電気の消し忘れですが、意外と多く各部署各フロアを見回った時、明かりが煌々と点いているので警備員も「ああ、また消し忘れか」と気付きます。
部屋の明かりなので、戸締りや火のものとの確認よりも分かり易く、また逆をいえば従業員が帰宅する時に、気付かない方がおかしいといえるものでもあります。
当然、警備員はこの見落としを探しているので、もし消し忘れがあれば代わりに消灯するのです。
しかし、従業員の中には
「どうせ消さずに帰宅しても、警備員さんが消してくれるから」
と警備員をあてにして電気を消さずに帰宅してしまう人が居てもおかしくありません。
部屋の電気も火の元の確認も、従業員が忘れても夜間巡回の警備員が必ず処理してくれると分かっていれば、うっかり忘れて帰っても大丈夫だ、なんて警備員任せな人も出てきそうです。
消し忘れの処理であって消す担当ではない
過去にその様な認識で未処理にして帰っていた従業員は聞いた事がありません。
確かに夜間巡回時に、火の元や戸締りのされていない箇所を警備員が見逃せば、最悪火災や侵入事案に発展してもおかしくありません。
警備員側としてもそうあってはいけない、という思いで真面目に巡回しているのです。
しかし、その真面目さを逆手にとって警備員に丸投げにして部屋の電気を消さずに帰られては困ります。
警備員はあくまで未処理の対応をするのが仕事で、見回る度に部屋の電気が点きっ放しで明らかに警備員に消灯の仕事を任せている、なんて事をされては困るのです。
更に、現場にもよりますがこれらの未処理の項目は、毎回クライアントへ報告し、どの部署の部屋の電気が点きっ放しであった、という事が丸分かりなのです。
その報告が消し忘れた部署へ行き、最後に帰宅した従業員さんがその部署の上司からお説教を貰う流れになっているのです。
毎回叱られる様な事になれば、流石に毎日消し忘れをする様な事は無いと思いますが、実は意外と堪えていないようなのです。
消し忘れは常習である場合が多い
部屋の電気の消し忘れや火の元の処理など、毎回いろいろな部署の人がやらかす、というよりも特定の部署が常習だったりします。
そう、毎回報告を上げているので通常は「次は失敗しないぞ」という気持ちになるはずですが、そうはならず度々忘れて帰ってしまっているのです。
まあ、毎日ではないので「警備員に任せている」という様子でもなく、本当に度忘れして帰ってしまっているようですね。
もうここまで来ると、その人の注意力が無いだけだと思われます。
帰宅時にただ電気を消すだけで良いのに、それを毎日とはいかないにしても、月に数回は忘れてしまっています。
これもし自分の警備隊の隊員だったら
「お前いい加減にしろよ!」
と周りから怒鳴られていてもおかしくありません。
警備員でさえそこまでミスはしないのに、警備員でもない従業員がやらかしてしまうのですから、その部署の人も日頃から仕事面でも面倒な事に巻き込まれていてもおかしくありません。
夜間巡回で見回りをしている時、部屋の電気などの未処理がある場合、意外と同じ部署が何度もやらかしている場合が多かったりします。
そんな時は、クライアントにちゃんと報告して次回はミスのないようお願いする事も警備員の仕事なのです。