ウチの現場では、懐中電灯が無くても夜間巡回をする事が可能です。これは懐中電灯を持って行かなくても良い、と言っているのではなくて携帯しないでも巡回できるという事です。警備員は細密巡回時に携帯していくものがある装備品で、使う出番が無くても携帯していくべきか、というお話です。
細密巡回で必要な懐中電灯
施設警備員の細密巡回時に、携帯していく装備品の中の一つ、懐中電灯。
警備会社によっては経費で会社が支給している所と、個人で用意させている所など様々です。
私はそのどちらも経験していますが、個人的には懐中電灯は個人で用意させる方に賛成です。
なぜかというと、会社で支給されている懐中電灯は、毎日巡回時に使用していましたが、まあ扱い方が酷いと言ったらありませんでした。
巡回時に落下させてレンズ面が欠けたり、本体部分が損傷したりと人のモノだと思って、大事に扱おうとしない印象を受けました。
「どうせ壊れても会社がまた支給するだろう」
ぐらいにしか思っていないのでしょう。
しかし、これを個人で用意する事になると大事に使おうとします。
誰かが忘れてきても、自分の物を貸す事にすら戸惑うのです。
他人の物は大事に扱わない、という事が自分でも分かっているからです。
自分で高いお金を出して購入した物は大切にする。
こういった理由で、懐中電灯はわざわざ会社が用意する必要はない、と私は思います。
そんな懐中電灯ですが、夜中の真っ暗な施設内では前に進むための必需品となっています。
何も見えない空間を照らし、確認するべきものをピンポイントで照らす懐中電灯は業務をするうえでなくてはならない物です。
しかし、現場によっては懐中電灯が全くなくても細密巡回が出来てしまう現場もあったりします。
細密巡回で懐中電灯が必要ない
私は今まで、懐中電灯が必ず必要な現場での細密巡回と、懐中電灯をほとんど必要としない現場を経験してきました。
懐中電灯が必要な現場は誰もが理解できると思いますが、懐中電灯を必要としない現場は想像がつきにくいのではないでしょうか。
細密巡回は通常夜中に見回ります。
夜中という事は当然周りは真っ暗です。
警備員が巡回時に確認するべき窓の錠や、火気点検のガスの元栓などは暗くて見えないので明かりが必要となります。
まあ、それでも部屋の電気や厨房の電気をつければ懐中電灯が無くても確認はできるでしょう。
しかし、中には夜中の時間帯では明かりをつける事が禁止されていたり、そもそも夜間は電源が落ちていて部屋の電気をつけられない所もあるかもしれません。
そうなると懐中電灯は携帯していかなければならないのですが、私が経験してきた現場では、警備員が巡回時に通るほとんどの通路がセンサーで明かりがつきました。
そう、そこでは懐中電灯が無くても細密巡回が出来てしまうのです。
周りが暗くないのに懐中電灯を携帯していこうとは思いませんよね。
昼間の店内巡回では懐中電灯を身に付けていかない、というのと同じです。
結果そこの現場では懐中電灯を携帯しないで細密巡回へ行くのが当たり前になりつつあります。
ただし、細密巡回出発時に装備品の確認を、相勤者とするような事はありませんので本当に携帯しているのかいないのかまでは確認できません。
そもそも細密巡回時に、無意味だからと懐中電灯を持って行かなくても良いのでしょうか。
必要なくても携帯するべき
警備員が巡回時に懐中電灯を携帯していない。
普通に聞いたら「それでは仕事にならないでしょ」と思われるでしょう。
しかし、現場によっては通路が昼間と同じくらい明るければどうでしょうか。
部屋が暗いから周りを照らすための装備品として携帯していくものが、必要ないとなればどうでしょうか。
今の現場でも確認はしていませんが、懐中電灯を携帯せずに細密巡回へ行っている隊員さんはいると思います。
特に「必ず携帯して行け」とまで徹底していません。
私は細密巡回時に懐中電灯を携帯はして出発していますが、殆ど出番はありません。
それほど館内も広くなく、センサーで通路も照らされ、チェックする場所も明るくすぐ目視できるので必要が無いのです。
懐中電灯の出番もないのに「絶対に持っていけ」という必要を感じないのです。
ですが、警備員として巡回をしている時に何も起きないという保証はありません。
電気がつかなくて暗くなっている所もあるかもしれません。
万が一、という事を考えるとやはりいくら明るくても、夜間であれば懐中電灯を携帯していった方が良いのです。
何が起こるか分からない、何かが起きた時の為の警備員なのであれば、その何かの為に懐中電灯は持って行くのが正解でしょう。
今の現場では隊員さんに懐中電灯について何も指示は出していません。
しかし、この万が一という事に気が付いて「必要が無いかもしれないが持っていたっ方が良い」と思って携帯して行く人はいるのか気になっている所です。