こんなにも楽なのに誰も応募に来ないのはなぜ

ウチの現場、いやうちの警備会社はいつも人手不足です。それよりも警備業界が人手不足なのですが。そんな業界ですが、聞くところによると毎年新入社員が配属されるような警備会社もあるようで、どうやら人手不足という言葉を差し引いてもうちの会社はそれを上回っている様、何か問題でもあるのか・・。

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施設警備の忙しさを知っているからこそ

施設警備の現場は忙しい所とヒマな所の差が大きいと思います。

私はこの両方を経験しているので、忙しい現場が人気がないのは分かっています。

 

しかし、当時忙しい現場で勤務していた警備員さんは誰一人「ああ、楽な現場へ行きたい」と言っているような人は居なかったのを記憶しています。

他に楽な現場があるというのを知らなかったのか、そこから違う警備会社へ行こうという気がなかったのかは分かりません。

 

そんな忙しい現場でも、毎年新入社員の警備員さんも入社してきていました。

まあ、そこからその現場でやっていけるかどうかはまた別の話ですが。

そして、そんな忙しいキツイ現場でも人手不足なのは同じで、定期的に新人警備員さんが配属されてきていました。

 

新人の警備員さんが配属されてくる、という事はちゃんと求人を見て応募してくるのであって、警備会社が掲載している求人が一定の効果を出しているといえるでしょう。

商業施設の現場がどれだけキツイと知られていても、求人を頼りに入社してくる人は居たのです。

 

それが今の現場では、商業施設よりもはるかに楽な現場だといえるのに、求人を見て応募してくる、という人がいないと聞きます。

実際現場で勤務していても一向に人が補充されず、これ以上はという段階になってやっと人が来たと思ったたら、どこかよその現場からどうにも使い物にならなくて流されてきたいわゆるポンコツ警備員が配属されるのです。

 

会社に聞いたり、ネットで検索する限り一応求人は出している様なので見てみると。

求人の出し方に問題があった

警備会社の求人は自分の住んでいる地域を見るだけでも、非常にたくさん出てきます。

地方によって給料の金額は変わると思いますが、恐らくどこの地域でも警備会社の求人はこちらが選べるほど掲載されている事でしょう。

 

ライバルの警備会社がたくさんある時、どうしたら相手の警備会社より自社を選んでくれると思いますか。

これは選ぶ側の人が何を一番重要視しているかによって違いますが、殆どの人が

 

・楽な現場である

・高い給料がもらえる

 

この2点に限ると思います。

そんな中ウチの現場は、楽な現場であり、給料も求人全体と比べても決して安いわけではありません。

この2点を満たしてみるのであれば、普通なら応募の電話がじゃんじゃん鳴ると思うのですが、営業所の人曰く

 

「求人は出しているけど人が来ないんだよね」

 

と毎回この回答なのです。

求人を出しているのに応募者が来ない理由を見るべく、自社の求人を見たのですが

 

「あまりにお粗末な求人で、私でもこの会社には応募しないだろう」

 

と思いました。

掲載内容はここでは伏せますが、私が入社した時とは明らかに違う載せ方で募集しているのです。

恐らく求人にかける経費を浮かせる為にとった苦肉の策だと思うのですが、あれでは警備経験者はもちろんのこと、未経験者でも敬遠するでしょう。

こうして楽な現場は埋もれてゆく

営業所が管理している事なので、一現場の責任者である私が言う事ではないでしょうが、明らかに求人の出し方を間違っています。

 

今や業界は人手不足でライバルの警備会社と人の取り合いをしている真っ最中にもかかわらず、あんなやる気のないような「とりあえず求人出してみた」の様な募集では人は来るはずありません。

 

「ああ、人が来ない理由はこれか」

 

と会社のダメな所を見た気がしました。

ウチの現場は、どこの施設警備よりも楽だと言わんばかりの楽な現場です。

そんな楽な現場で人手不足が発生しており、そのために使い物にもならない様なポンコツ警備員が、人がいないからと図に乗りわがまま言い放題な状態で困っているというのに。

その営業所はというと

現場はとりあえず人の補充はしたし、求人も途切れずに出している、よし問題なし

 

「いや、全然問題なしじゃねぇぇ!」

 

という状態です。

現場は一見人がそろっているように見えても、日々の業務人間関係でとても苦労しています。

現場からそんな声を上へ上げても、営業所ではあまり親身にはなってくれません。

 

「ちゃんと人揃っているから大丈夫でしょ」

 

という回答をするのです。

いや、とりあえず送ってくれた人ですが、それでも役にも立っていないんですが。

こんなに楽な現場なのに、人が来ない。

ちゃんと現場の詳細を載せれば、経験者は「お、これは楽な現場」とわかるはずなのに。

ろくでもない求人のおかげで、貴重な楽な現場が一つ埋もれています

 

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