どこの現場にも居ますが、仕事の出来ない警備員さんは居ます。これは周りの仕事の出来る人と比べられて更に悪く見えてしまうのですが、確かにクライアントの目にも入ってしまうので問題ありです。ポンコツ警備員さんは中々仕事を正そうとしても出来ないので難しい問題でもあるのです。
出入管理で気配りが出来ない
どこの現場にも居ましたが、仕事の出来ないポンコツ警備員さんは居ます。
前の現場でも今の現場でも配属されている警備員の顔が変わったにも拘らず、新しいポンコツ警備員さんは配属されてくるのです。
警備業が人手不足な為、ある程度面接がザルになっており、警備業界であっても
「こんな人採用してはマズいでしょ」
と思える様な人が現場へ配属されてくるのです。
会社の人事の大変さも理解できますが、その尻拭いは結局現場の警備員さんに行くのです。
現場では周りの警備員さんに散々迷惑を掛けた挙句、警備隊内を荒らすだけ荒らして辞めていく、こんな場面はどこの警備会社の現場でもある事でしょう。
まあ、中には元からいる警備員が酷くて、まともな人が配属されてきたが即辞めるというパターンもありますが、傍から見るとその現場がどちらであったのかという事は分かり難い事でしょう。
そんな警備隊の現場ですが、隊員の中にはポンコツ警備員という人がおり、例えば出入管理という受付の簡単な仕事であっても、周りから苦情が出るという始末です。
ただ受付にいるというだけにもかかわらず、何かよそ事をしていたり、そのせいで前を取った人を見逃してしまったりと挙げたらキリがありません。
受付の仕事は「不審者を通さない」という大前提の仕事にも拘わらず、前を通った人に気付かない、というのは致命的です。
もし、丁度見逃してしまった人物が本当の不審者で、館内で事件を起こしたりでもしたら、責任の取りようがありません。
一度悪く見られるとおしまい
施設警備員が出入管理で仕事をせずに、関係者ではない人物を見逃して通した、なんて事が一度でもあったら、通常であればその警備員は出入り禁止になるでしょう。
仕事を依頼したクライアント側にとっては、そんな簡単な仕事すらできない人間に、それ以上仕事を任せる事は出来ませんから出入り禁止になるのは当然です。
しかし、中には全ての依頼側が厳しい対応を求めるわけでも無く「次から気を付けて下さい」と穏便に済ませていただける所もあります。
出入り禁止にならず、警備会社からも大目玉を食らったポンコツ警備員にとっては、なんて優しいお言葉でしょう、と思う事でしょう。
しかし、実際にはその現場で残り続ける事の方が苦痛でもあるのです。
一度、大きな失敗をしてしまった警備員はその後、仲間の隊員さんからだけでなくクライアントでもある従業員からも信頼される事は無く、常に見張られている様な視線を感じながら仕事を続ける事になるのです。
「この警備員さん、またやらかさないか不安だ」
と受付前を通る度に疑いの目で見られるので、他の警備員さんも影響を受ける場合もあったりするでしょう。
そんな思いをする位ならいっその事、別の現場へ異動してくれた方がマシ、と思うかもしれませんね。
従業員だけはその仕事ぶりを見ている
こんな面倒な事になるくらいなら、初めから誰かほかの警備員さんが見張っておいてポンコツ警備員が粗相をしない様にすればよい、なんて思うかもしれません。
しかし、施設警備員に限らず警備員の仕事というのは、基本的に一人で行動、一人で行う業務が多く、一つの仕事を交代で受け持っている事が多いのです。
その為、同僚でもある警備員がどの様な態度で仕事をしているのか、という事を知る機会はありません。
施設内に防犯カメラなどがあり、巡回中の姿や出入管理の様子を見る事は出来るかもしれませんが、現場によってはカメラなどが一切ない所もあるのです。
以前の現場や今の現場などは、そのカメラのない現場であって良い意味でも悪い身でも、日常の警備員の仕事の様子を知る事は出来ません。
なので、もしポンコツ警備員が目に余る業務態度を取っていたとしても、誰も分からないのです。
そう、目の前を通った従業員を除いては。
ポンコツ警備員の目に余る業務態度を、同僚の警備員が見る事は出来なくても、受付の前を通った従業員は知る事が出来ます。
出入管理を警備員が交代で受け持っているので、普通に仕事をしている警備員と、いい加減な仕事をしている警備員がいる、という「違い」を彼らは比較できるのです。
そして、そのだらしの無い仕事をしている警備員は、同僚から指摘を受ける事は無くても他の従業員さんなどからクレームが入る事になるのです。
ポンコツ警備員さんは、こういった所まで頭が働かないので「同僚が見ていないから大丈夫」といい加減な仕事をしてクライアントからクレームが入る。
という流れを何度か見てきました。
同僚の警備員に見つかると叱られるから、と同僚の前では真面目にしているふりをしているようですが、しっかりクライアントに見つかっているという事まで目が行っていません。
どちらかというと、クライアントに見られてしまわない様にする為に同僚は指導しているのに本末転倒、という事になっているのです。