人間は楽をしようとする生き物。それが嫌というほどわかったお話しです。定時巡回が一晩に何度もある時、次の巡回はさっき言ったから行かなくてもいいや、という意識で仕事をしていた警備員がいました。当時は怪しいとしか分からなかったのですが、後で確信として分かった時、こいつは警備員に向いていないと改めて思いました。
誰も見ていないからと手を抜く者
当時は疑いとしてか分かっていなかったので、なんとも出来ませんでしたが、後になってやはり巡回をしていなかった事が分かりました。
更には、巡回したとしても、また見回るべき場所もろくに回っていなかったとも聞きます。
今ではもう昔の事なのでどうしようもありませんが、もっと早く分かっていたらそんないい加減な仕事をする警備員は、そこの現場から外すよう会社に報告していた事でしょう。
警備員は何度も同じ場所の巡回をする事が多い仕事です。
人は楽をしようとする生き物なので、仕事で手を抜こうと思う気持ちも分からないではありません。
しかも自分の業務をしている時に、他の警備員の目が届かない場合も多く、大抵の業務は一人でする事が多いです。
警備業務というのは、そんな一人で勤務している状態で、手を抜きたいという衝動に駆られる仕事でもあるのです。
この手を抜くという誘惑に弱い人間は、何度も同じ事をする仕事は向いていないと思います。
何故毎回同じ場所の巡回をするのか、その重要性が分かっていないからです。
定時巡回を繰り返す大切さを理解していない
警備員は毎回同じ場所の巡回を一晩で何度もする事があります。
これは現場によっては巡回が1度しかない所もあるでしょうが、大抵は1日の勤務で同じエリアを数回見回るのが普通です。
同じエリアを何回も見回る
これを面倒と思っている人は警備員に向いていません。
何故、何度も同じエリアを見回るのか。
そもそも同じエリアを何度も見てはいますが、時間帯が違います。
数時間ごとに同じエリアを見回るのには理由があり、これを何故そんな何度も行くのかと疑問に思っている様では警備員失格です。
毎回同じエリアの巡回をするのかというと
「時間ごとに異常が無いか見る為」
こんな事は普通の人なら分かる事だと思いますが、警備員の仕事を始めて、手を抜くという誘惑に負ける様な人だと、「1回くらいは」と巡回の手抜きをします。
これ、万が一の時に大問題に発展する事を考えるととても怖くて手なんか抜けないのですがね。
万が一の時に取り返しがつかない
警備員が巡回へ行かずに、万が一ボヤ騒ぎでも起きたら・・
間違いなく賠償問題になるでしょうね。
警備会社は委託先から追い出されるでしょうし、警備業者としても何らかの罰則があるやもしれません。
契約で見回らなければならないものを、どうせバレないだろうとズルをして巡回へ行かずに、その際に運悪く事案発生・・
まあ、よほどそんな状況になるとは思えませんが「万が一」という事はこういう時にある言葉です。
面倒だからと1度だけ巡回で手を抜いた時に限って、何か問題が発生する。
1度だけならまだしも、今回発覚した問題は実際何度もあったようですがね。
既にその警備員はすでに会社には居ないのでどうしようも出来ませんが、もしまだ配属していたら、手を抜いていた事をとことん追求してやりたいですね。
それでもし問題が発生したらどうしてくれるのだ、と・・。
警備員の仕事はいざという時はなかなかやってきません。
しかし、そのいざという時の為に普段から決められた事を、誰もが面倒でもやっているのです。
それをつまらない誘惑に負けて手を抜いて、それが警備隊全体に迷惑がかかる様な行為をしている事をよく理解しておく必要があります。