施設警備員として勤務していてケガをする時とはどんな時でしょう。以前、年配の警備員が建物内で転んで軽いケガをしました。また、歩道の段差で足をくじいた事もありました。普段、歩きなれた現場でもケガをしているのです。どのようにしたら、何をしていてケガをするのでしょうか。
歩いているだけでケガをする
警備員、特に施設警備員は他店の屋敷地内を歩く事が多いです。
ここの現場でも外周巡回から建物内の巡回まで、とにかく歩く事が多いです。
一度巡回へ出たら、1時間くらいは歩きっぱなしになるほど歩いています。
「しかも、昼間だけでなく夜中の時間も歩きます」
この夜の時間帯に歩くというのが問題です。
何年も同じ現場で勤務していても、夜中の時間に敷地内を歩くのは勝手が違います。
昼間には見えていたものが見えなくなったり、地面との距離感を見誤ったりしてしまいます。
以前、年配の警備員が外周を巡回している時に、歩道の段差を踏み外して足をくじいたのです。
特に大きなケガにはなりませんでしたが、ここの現場を何年も勤務しているベテランです。
また、建物内のワックスがけをし終わって間もない時間帯に、そこを通った年配警備員が足を滑らせて腰を強打したそうです。
そこの通りは人感センサーに反応しないエリアで、日中省エネの為に明かりがつかず、ワックスに気がつかなかったそうです。
外や建物内の至る所にケガをする要素があります。
職場で毎回歩いているような場所でも、ボーッとして歩いているとケガをします。
今回紹介したケガは年配の警備員ですが、若い警備員と年配の警備員とではケガをしやすい差でもあるのでしょうか。
高齢者が比較的ケガをしやすい
先ほど話したケガの話はどちらも年配の警備員です。
高齢の警備員の場合、ちょっとしたケガでも大きな事故になる場合があります。
足をくじいただけでも、廊下で滑っただけでも入院なんてことも・・。
逆に若い警備員のケガの話はどうでしょうか。
ここ1年以内で若い警備員がケガをした、という話は聞いた覚えがありません。
若い警備員の年齢ですが、ここの現場基準で言うと、50歳以下を指しています。
その50歳以下の警備員が、勤務中にケガをした報告がないのです。
その反面、1年以内で50歳以上の警備員がケガをした報告は2件です。
単純に比較しても高齢者の警備員の方がケガをしやすいのでしょうか。
暗がりを歩く機会が多い
この件は意外な落とし穴があります。
若い警備員が1年以内にケガをしない、という事は無いと思うのです。
若い警備員もケガをしていると思うのですが、恐らく同じ状況に遭遇しても高齢者が受傷した程度よりも更に軽度なのでしょう。
足をくじいた高齢者に対して、若い警備員も足をくじいたのですが、足を引きずるほどでない・・
また、廊下で滑った高齢者に対して、若い警備員はしりもちをついた程度・・
同じケガでも「イタタ」で済んでしまうレベルなのでしょう。
年齢が若いために、アクシデントに体が素早く反応して大事に至らないのです。
警備室に帰着した時に
「さっき段差で躓いたアハハ」
という笑い話で済んでいるのでしょう。
実際にそれに近い話はよく聞いた気がします。
しかし、高齢者警備員ではそうはいきません。
骨折まではいかないにしろ、業務に若干支障が出るレベルのケガを負ってしまいます。
施設警備員は24時間業務に就く事が多いです。
そうなると、真夜中であっても外を歩いたり、真っ暗な建物内を歩く事もあります。
何年も慣れた現場であっても過信せずに足元に十分注意して巡回して欲しいですね。