施設警備員は当直勤務があります。24時間仕事をするのです。しかし働きっぱなしという訳ではないので、休憩や寝る時間が与えられています。ところで自宅で寝る時、パジャマに着替えますか。パジャマというか寝巻とも言いますか。普段着のまま寝る人はそうは居ないと思いますが、制服を着たまま寝るという事に抵抗のある人は多いのではないでしょうか。
仮眠時に緊急対応する可能性
警備員の仕事に限らず、当直勤務として働く時、仮眠というものがあります。
何時間仮眠できるかはまた別の機会に話すとして、仮眠時間は勤務時間という職場もあります。
要するに寝ていてもお給料がもらえるかどうかという事です。
警備業界では仮眠時間も当然給料の範囲内、という事が建前になってはいますが中にはブラック警備会社の場合だと、必ずしもそうでない所もあるとかないとか・・。
そんな仮眠時間中に、緊急対応が発生すると寝ている警備員もたたき起こされて対応に回されます。
ただでさえ少ない仮眠時間中に起こされるのですから、明けの日はヘロヘロになるのも当然です。
出来れば深夜に緊急対応の発生頻度の少ない現場へ配属したいと思う事でしょう。
そんな緊急対応で起こされる時、寝巻に着替えて仮眠に入ると、いざ仕事をしようとした時、着替えるのに時間がかかっては対応に遅れが出てしまいます。
もし火災が発生して夜中に越された場合、悠長に着替えてなんていられませんよね。
その為、仮眠時間に寝間着に着替えるのではなく
「制服を着たまま仮眠をする」
という事になるのです。
普段自宅などで、寝る時にパジャマや寝間着に着替えると思いますが、その日着ていた格好で布団に入る人はそういないのではないでしょうか。
そう考えると寝巻に着替えないで制服のまま布団に入るのに抵抗のある人も居るでしょう。
緊急対応しなくても良い仮眠者
同じ施設警備の仕事でも、仮眠時間中に緊急対応が発生しても起こされない現場もあります。
契約にそう記載されている事もありますが、そもそも警備会社が仮眠時間に給料を発生させない為にそうしているのです。
仮眠時間の長さは現場に寄りますが、4時間近く寝ているだけなのに給料を出すのがもったいない、という考えです。
これは緊急対応が発生しても、夜勤の警備員だけで対応可能な現場に限ります。
とても広い建物なのに、緊急時に一人の警備員だけでは対応できません。
こんな現場では仮眠中の警備員も協力する必要がありますが、小さな建物で一人で十分対応できるのなら、仮眠者を起こす必要はありません。
私はこういった両方の現場を経験してきていますが、仮眠時間が給料に含まれておらず、仮眠者が緊急対応をしなくても良い現場では全員、仮眠時は制服から寝間着に着替えていました。
確かに仮眠時間は少ないかもしれませんが、布団に入って寝る時にその日着ていた格好、ましてや制服のまま寝るのは落ち着いて寝られませんからね。
着替えをするしないは現場次第である
しかし、制服を着たまま寝るかどうかは最終的にはその人が決める事になります。
よほど緊急時に着替えるのが遅くなるような場合は、寝巻に着替えるのは気が引けるでしょうが、対応を求められない現場での仮眠時において着替えるのは自由です。
ちなみに今の現場では、仮眠時に緊急対応を必要としていないので、寝巻で寝ても問題ないのですが、人によっては制服のまま寝ているようです。
布団が汚い、布団が無い、着替えるのが面倒など理由は様々です。
私も現在は寝巻に着替えて仮眠していますが、極まれに用事を済ませていて仮眠時間が少なくなってしまった時などは、制服のまま横になる時もあります。
1時間しか寝られないのに、わざわざ寝間着に着替えるのは面倒ですからね。
24時間も勤務していると翌日は殆どの人が疲労を感じています。
仮眠時間という体を休める時に、少しでも体に負担を掛けずに休むには、寝巻に着替えるのは有効だと思います。
会社の決まりの場合は仕方がありませんが、着替える事が本人の自由であるなら、少しの時間であっても楽な格好で横になる方が良いと思います。