残留者が少ないという事は、商業施設でいう店内巡回での来店者が少ないのと同じ・・というお話を前回しましたが、今回はその来客者と警備員の仕事のツラさが関係あるか、というお話です。警備員は入館者や来店者と会話する業務がある場合があります。その時にその対応に苦労する事が多い現場は、警備員の仕事をするにあたってキツイと感じるか、です。
警備員は来客対応で仕事が嫌になる
警備員はお客様と直接お話をする機会が多い仕事です。
よく言う言葉は「警備業は接客業と同じ」という事です。
これを理解して働く警備員と、知らないで働く警備員とでは出入管理でのお客様の対応に差が出る事と思います。
同じ職場で「あの隊員さん、出入管理での対応いつもなんかちょっと違うんだよね・・」と思う時はおそらくこれが原因なのかもしれませんね。
接客業に不慣れな人だと、相手に不快感を与えるような言動が見られ、来客者に対してぞんざいな対応をしている場合があります。
酷いときはトラブルになり、お客様と口論に発展する事も・・。
「自分は悪くない」
警備員からこんな言葉が出るような人は、注意が必要かもしれません。
接客業をするために警備員になったのではない・・
と思う様な人は、出入管理での対応や、店内巡回時にお客様から声をかけられるような事が多くなると仕事が嫌になるかもしれません。
そして、そのお客様も自分が働く現場によってはある程度客層が異なるのです。
来客者は現場によって客層が全く異なる
施設警備の現場はいろいろな種類があります。
商業施設に、病院、学校、オフィスビルに官公庁・・
警備員として勤務する場所は大抵一つしかありません。
勤務する現場はそれぞれ全く異なる環境になります。
しかも、そこへ見えるお客様も目的が違えば客層も分かれている事が多いです。
どこの現場の客層が良い悪いとは一概には言えませんが、おそらく商業施設が一番客層の幅が大きいのではないかと思います。
お年寄りから子供まで、該当施設を利用する制限がほとんどないからです。
他の施設は、利用する理由や建物に入る資格があったりし、利用する方の目的の範囲が狭いです。
その為、客層としてはごく限られた方しか見えず、警備員側としては対応の幅が狭いと仕事がやりやすいのです。
利用する客層の幅が広いと、それだけ不満に思う方や問い合わせのパターンも広がり、結果警備員の仕事の量も増える、という事になるのです。
この様に施設警備一つとっても、どこの現場かによって客層が異なり、施設警備員としての業務に差が生まれるのです。
しかし、だからと言って商業施設がだめなのか・・というとそうでもありません。
人には向き不向きがあり、たくさんのお客様とふれあいたい、という人にとっては最高の職場になるからです。
自分に無理のない客層の現場で働く
警備員と一言で言っても、施設警備なのか交通警備なのかで全く業務が異なります。
そして施設警備の中でもまた異なるものがあるのです。
その中から自分に合った環境で働けることが、自分にとってもクライアントにとっても、そしてそこへ見えるお客様にとっても一番良い事です。
警備員になろうと決めた時に、そこまで考えて警備会社に行く人はなかなかいないと思いますが、今自分が勤務している現場が「なんか違う」と考えている人はもしかしたら自分の性格とそこの現場の客層が合っていないのかもしれません。
現場の客層が変わる事はまずありませんので、どうしてもというなら現場を変更する、という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。