施設警備員の人なら何度も対応に当たった事があると思います。自動ドアの不具合です。自動ドアは意外と不具合が起こりやすく、一番初めにその対応に当たるのが警備員の場合が多くないでしょうか。その時に、申し出をされた方や警備員が対応している近くにいる方などから、何となく警備員が悪い、という見られ方を感じる時があります。いや、そもそも設備関係のトラブルなので、本当の対応者は設備担当ですし、警備員が故障させたわけでも無ければ、警備員は現場に駆け付けただけでなのです。
自動ドアはよく故障する
どこの施設の現場にもあると思います自動ドア。
今どきの建物には一つはあるのではないでしょうか。
施設警備員も配属先の現場というのは企業の建物の場合が多いので、自動ドアも設置されている場合が多いですね。
そんな自動ドアですが、配属してきた現場に必ず1台以上はありました。
自動ドアの起動を警備員に依頼している所も多く、操作を理解している警備員さんも多いと思います。
しかし、どこの現場でも同じ事が起きた事があります。
それは
「自動ドアは故障しやすい」
という事です。
単純な故障から、業者を呼ばなければならない故障まで様々です。
そんな故障ですが、単純な故障であれば警備員でも対応できます。
レール部分にゴミが詰まり、それを取り除く事で直る事が良くありました。
しかし、ごみを取り除いただけでは動かない場合もあり、そんな時は設備担当か最悪、業者を呼ぶ事になるのです。
修理できないと警備員のせい?
警備員は設備担当とは違うので、機械の事に詳しくもなければ、自動ドアの構造を把握しているわけでもありません。
せいぜいごみを取り除いて「動いたらラッキー」位な感覚で対応しています。
まあ、たいていその程度で動く事も多いので、自動ドアの不具合に遭遇したお客様は「ありがとう」と感謝の言葉をくれる事もあります。
しかし、故障の程度がそんな単純な場合でない場合は、警備員でもお手上げです。
設備担当でもエスカレーターの故障を直す事が出来ない時は、業者へ依頼するしかありません。
その時は、自動ドアは一時停止にし、センサーをカットして開けっ放しにするしかありません。
勤務先の現場で、度々故障する自動ドアはセンサーをカットして開けっ放しにしているのですが、その時にそこを通る従業員さんの視線が気になる時があります。
警備員が直せないから開けっ放しになっている、と言わんばかりな視線を受ける事があります。
いやいや、自動ドアは機械的なものなので、警備員では本来直す事は出来ませんよと言いたい。
いつもはレールのゴミを拾って偶然動いたに過ぎず、本来は業者が対応して直してもらうのが正しいのです。
いつも施設に常駐しているから、警備員は何でもできる、と勘違いされている様な気がします。
警備員は、設備担当と違って故障時の対応をする人ではありませんよ、と。
警備員は出来る範囲で対応する
設備に不具合があった時に、まず警備員へ申し出が上がります。
その内容を聞いて警備員は現場へ急行します。
この行動は、別に警備員が直すために一番に到着したわけではなく、けが人がいないか、またはこれ以上けが人を出さない為、に向かうのです。
そして、素人と同じレベルでもある警備員が、状況を見て出来る限りの対応をするのです。
センサーを入り切りしてみたり、レールの溝にゴミが詰まっていないかなど、業務で行っている程度の事までです。
扉を解体したり基盤を操作したりなどの対応はしません。
そんな事をして万が一、悪化でもしたらクライアントから叱られてしまいます。
警備員さんの中には、設備の構造に多少詳しくて、他の警備員さんでは出来ない事まで出来てしまうかもしれませんが、それでも触らないのが賢明です。
簡単な対応で正常に動かなければ、設備担当へ報告するべきですね。
多くの自動ドアは、簡単な対応で動く場合が多いので、一見「警備員が直した」ように見えますが、その程度は誰にでも出来る事です。
簡単な対応で正常作動しな場合は速やかに設備担当もしくは専門業者へ連絡しましょう。