夜間巡回というものは、現場によって回数や見回る時間が異なります。基本的に施設の規模が大きくなればなるほど、回数が減りその分巡回に掛かる時間が増える傾向にあります。そうなると規模の小さな施設の巡回は数が多くなるという事になりますが、1回で済ませるか何度も見回るかどちらが良いといえるのでしょうか。
夜間巡回が数時間の1回で終了
今まで勤務してきた施設警備の現場は、規模の大きな所と、とても小さな施設と様々な現場を経験してきました。
これでもすべての施設警備全ての種類の現場を経験したわけではないので、今回のお話が必ずしも施設警備の現場の例とはなり得ません。
そんな中でも経験した範囲で、夜間巡回に関する傾向の紹介をいたします。
そもそも施設警備の現場は、建物の規模がすべて異なります。
敷地面積は広いが建物の階層が少ないとか、敷地面積は狭いが、ビルのような高層建築だとか、一つとして同じではないと言っても過言ではありません。
その為、とある施設警備員が配属した建物の夜間巡回は別の施設警備の現場の夜間巡回の参考にならない場合もあるのです。
そんな中でも経験上、施設の規模が大きい現場は夜間巡回1回に掛かる所要時間が長くなりがちです。
まあ、施設が広いという事は自然と見回る範囲も広いので、時間が掛かるのは当たり前ですよね。
そして、夜間巡回の1回に必要な所要時間が長くなるという事は、そう何度も見回りが出来るわけではありません。
大きな施設の場合だと、せいぜい1回が限界だと思います。
これは施設の広さに比例するので、そこまで大きくなければ2回あるかもしれませんね。
今まで経験した大きな施設の夜間巡回は、館内全て見回るのに1回の巡回で3時間は必要でした。
1回の夜間巡回で3時間かかるとなると、一晩で1回しか見回れません。
その為、大型商業施設勤務の時は、夜間巡回は1回のみだったのです。
短い夜間巡回が何度もある
次に小さな施設の夜間巡回ですが、大型商業施設と比べると10分の1と言っていいくらい小さな現場です。
建物も大した階層もなく、1回あたりの夜間巡回に掛かる所要時間は30分もかかりません。
季節によっては「汗一つ掻かない」巡回でした。
1回の巡回で30分程度となると、夜間の業務としては見回りの回数が増えるのは自然な事です。
3時間と30分を比較して、6回分夜間巡回へ行かされるのか、と思いそうですがそこまで増えません。
小さな現場での短い夜間巡回はせいぜい4回程度です。
所要時間にして2時間といった所でしょう。
これが夜間に定期的に見回る時間がやって来るのです。
ひたすら2時間分まとめて見回るのではなく、数時間ごとに夜間巡回の時間がやってくる感じです。
例えば、23時、1時、3時、5時といった感じで決められています。
これらを比較した時、1回で数時間の夜間巡回を終わらせる方か、楽で短い夜間巡回を何度か見回るのかどちらが良いのでしょう。
このどちらの夜間巡回をも経験していますが、どちらの方が良い、という答えは出ていない様な気がします。
現場によって夜間巡回は異なる
長い夜間巡回と短い夜間巡回、1回で済ませられる方が良いのか、もしくは楽な巡回が複数回あった方が良いのか答えは出ないと思います。
施設の現場によって夜間巡回の特色が異なり、一言で短いから楽とは言い切れないのです。
また、長時間の夜間巡回だがそれほど気を遣う様なポイントが無ければ、時間が長いだけで巡回のストレスは多くありません。
夜間巡回は、その施設の規模に関係なく、契約内容によって難易度が変わると理解しても良いでしょう。
大きくても小さくても、業務がヒマな現場は夜間巡回も比較的楽だと思います。
だからと言ってラクな施設の現場なんて、入る前からそうそうわかる様なものでは無いので、それを知ろうとするには一度現場に配属して体験してみないと分かりません。
施設警備員としての経験が長ければ、施設名を聞いただけで何となくキツいか楽かは想像がつくかもしれませんが、そうでない場合は現場配属の経験をたくさんするしかないかもしれませんね。
まあ、夜間巡回も色々経験しておいた方が今後の自分の為にもなるので、悪い事では無いと思います。