車庫や納品倉庫などにあるシャッター、この操作を警備員に任せている現場は多いと思います。時間になったら開け閉めをしている事と思いますが、これ上げるのと下げるのとではどちらが危険かお判りでしょうか。
下げる方が断然危険である
シャッターは上げ下げをする際に、下げる方が危険だと個人的には思います。
大抵のシャッターは電動式な場合が多いですが、この電動式のシャッターはかなり重いです。
電気の力で上げ下げをしていますが、通電していない状態で何らかの故障でシャッターが落ちてきたら死亡事故につながる可能性もあるのです。
実際、国内でもシャッターに挟まれて死亡した事故はよく聞きます。
警備員に限らず、修理業者でさえも操作を誤り悲惨な事故を発生させてしまうのです。
シャッターの仕組みをよく知らない警備員では、余程の注意をしないと大事故にもなりかねません。
その為、新人の警備員さんはベテランの警備員にシャッターの開け閉めのやり方を、くどいほど教育されるのです。
危険を回避するための閉め方
シャッターを閉める時の危険を回避する方法は簡単です。
「シャッタラインの下に立たない事」
たったこれだけの事です。
しかし、たったこれだけ簡単な事が出来なくて、悲しい事故が発生してしまうのです。
その時は、ちゃんと「下に立つな」と指導していたとしても、ついうっかり立ってしまったり「大丈夫、大丈夫」と何の根拠もなく言われた事を守らずにシャッターラインの下に立ってしまうのです。
事故の殆どがこのシャッターラインの下に立つことで、予定外のシャッター降下で挟まれてしまうのです。
また、シャッターを閉める時はボタンを押してシャッターを下ろすのですが、ラインに立たず、またシャッターの閉まるのをいつでも止められるよう、ボタンに手を添えるのは当然の事です。
こういった指導をしない警備会社もある
警備員になる前はシャッターの開閉の仕方についてやり方があるとは知りもしませんでした。
しかし、先輩警備員から開閉のやり方をしっかり教えて貰ったので今まで、シャッターで事故を起こした事はありません。
警備会社によってはシャッターの開閉について指導するのは恐らくほとんどが現場で先輩警備員からの指導になっていると思います。
余り教育熱心でない先輩警備員だと、詳しく教えて貰えないかもしれません。
そういう意味では私は、厳しかったですが丁寧に教えてくれた先輩警備員のおかげで身に着ける事が出来ました。
自分が勤務に就く現場にシャッターがある場合、もしまともにシャッターの開閉を指導してもらっていないのなら、事故が起こる前に先輩警備員から正しいやり方を教わった方が良いと思いますよ。