警備員の仕事は将来性のない仕事と言われている事が多く、その情報が原因か若い人材が参入しづらい印象があります。周りを見ても所帯を持った警備員さんは少なく、多くが独身者の警備員さんとなっています。そんな中、20代の人が警備員の仕事をしようと思った時、将来性に期待したいのであればこれだけはしておけ、というものを考えてみました。
警備員は将来性の無い仕事
警備員の仕事は将来背の無い仕事とよく言われます。
その根拠としては、多くの警備員の仕事は給料が上がらないというものです。
施設警備でいうと、物件の仕事は契約で決められており世の中の企業とは違い、業績で儲けが変わる事はありません。
一度契約を交わしたら、再契約でもしない限り契約金が上がる事は無く、そこで働く警備員さんに払う給料も上げづらいという点です。
警備業というものは新しい契約を結ぶ事で会社全体の業績は上がりますが、毎年契約が増えるというのは簡単なものでは無く、またそこの現場で働く警備員さんに払う給料をそして昇給するお金も増えません。
警備の契約は年単位で契約金が上がる様な事は中々ありませんね。
毎年同じ仕事をしているだけで、去年よりも契約金が上げようとすれば
「あ、じゃ別の安い警備会社さんと契約します」
と言われて契約打ち切りとなるのがオチです。
結果、昇給が無いので若い人は警備員の仕事をしようとは思わないのかな、と思うのです。
若くして警備員になるなら
もし、20代で警備員の仕事を始めようと思っている人がいたとします。
その人が、将来性のない警備員という仕事を分かって始めようとしている、もしくは真剣に警備員の仕事を始めたいと思っているのだとしたら、出来るアドバイスを考えてみました。
20代で警備員の仕事を初めて、この先数十年頑張っていくつもりであるなら、まず警備業務検定の資格を1級まで取得するべきです。
現場で働く警備員として、警備員の資格が有る事は非常に大きな存在となります。
資格という形のある警備員としての知識の水準が分かるので、何処へ行っても通用するものとなります。
更に会社が推薦してくれるのなら指導教育責任者の資格まで取得できれば完璧ですね。
若くしてここまで取得できれば、会社によっては出世コースに乗れるかもしれません。
営業所などの内勤の人とも親密になり、その年齢で頼られるほどの結果を出せれば、警備会社内としても将来性のあるポストに就けるかもしれません。
会社で役職の付く所まで行けるのも夢ではありません。
どれだけ覚悟を決めているのか
警備員の仕事をする多くの人が「雇われている」という受け身で仕事をする人が殆どです。
とても「いつかは営業所の所長になりたい」「部長になりたい」と考えう人は少なく、お給料が貰えればそれで良い、という人ばかりです。
警備員の仕事も中途採用で中年と呼ばれる世代で入る人ばかりなので、そこから昇格しようという野望を持って入社する人は少ないのです。
そんな中、20代で入社して偉くなりたい、という野望を持って入社する人は他の企業と比べてもラクに昇格できるかもしれません。
ただし、これらはその若い人がどれだけ野望を持って行動するかが決め手です。
周りの先輩警備員などに適当に仕事をしても暮らしていける、と吹き込まれて周りに染まってはいけません。
例えば30歳までに「全ての資格を取得するぞ」などという強い意志を持っておかないと一気に堕落し、警備という仕事に嫌気がさしてしまう事でしょう。
その若さならまだほかの企業でも引く手あまたでしょうから、警備の仕事よりも高給な所は沢山あります。
しかし、警備の仕事をして成りあがりたいという気持ちがあるのなら、周りに感化されずひたすら上へ上へ行くよう進んでいく事をおススメします。
この位の覚悟が無いと、20代で入社して30代に入る前に他の業界へ行く事になるでしょう。
この時間に警備に費やした時間が無駄になってしまうのは人生としてももったいないです。
せっかく若いのですから、やるからにはそれなりな覚悟を決めてやって欲しいですね。


