施設警備員として過去に3万歩以上歩いた事があります。細密巡回や店内巡回などとにかく歩く業務を一日終えて、達成した歩数です。一般の人は普段そんなに歩くことは無いかと思いますが、もし警備員と同じような1日を過ごしていきなりそれだけ歩いたらどうなるのでしょうか。
警備員になりたてで研修をした日はやばかった
警備員になりたての頃、もう10年も前のことですが今でも覚えています。
警備業に就く直前まで、長時間歩くような仕事をしていなかったので、いざ初日の細密巡回に研修で付いて行った時は最後までついて行く事が出来ませんでした。
元々運動は出来る方だったので、その後すぐに慣れましたが・・。
その慣れた勤務でも、ポストによって比較的楽な時と細密巡回のあるきついポストがあり、細密巡回のある勤務の時は、とにかく歩く事が多かったです。
ある日
「1日こんなに歩くけど、何歩くらい歩いているのだろうか」
という疑問が湧き、スマホのアプリで測ってみる事に。
日によって若干の違いはあるものの、3万歩は軽く歩いていました。
過去に1日当たり歩く距離でこんなに歩いた記憶はありません。
まあ、ダイエットするには良い仕事かもしれませんね。
それだけ歩くので、警備員になりたての新人さんはその研修で「こんなに歩く」という事に驚かされて、長続きしないという悪循環がありました。
商業施設は警備員の経験値を上げるにはうってつけの場所ですが、それなりにきつい現場でもあるのです。
クライアントでも細密順路を回る驚き
商業施設のクライアント側の人が、警備員の細密巡回の経路を自分の足で確認する、という行為を見た事が無ければ聞いた事も有りません。
要するに完全に警備業者任せです。
当たり前と言えばそうかもしれませんが、今のここの現場では、クライアントの警備担当の方は自分の足で細密巡回路を確認しています。
偉そうにして警備員に完全に任せているのがクライアントだと思っていたので、これには驚きました。
その方曰く
「警備さんにやらせる前に、自分で把握しておきたいから」
とおっしゃっていました。
前の担当は、私の思い描いている通りのクライアントで警備員の細密巡回路を自分で確認した事は無いと思います。
なので、今の担当の方が特別なのだと思います。
後日、人多り巡回路を回って感想を聞いたら、しばらくの間足腰が痛くなったそうです。
確かに、今までデスクワークしかしていない様な人が、いきなり2時間近くも歩きっぱなしな事をしたら、足が痛くなるのは当たり前です。
しかし、警備員に業務の事で指示するにはまずはそれを把握してから・・という思いからとった行動は立派だと思いました。
なにも巡回路を把握していなくても、警備員に指示は出せますからね。
我々からしたら、その方に対して親近感が湧き、仕事をするうえでも信頼に値する行為なのは間違いありませんでした。
歩く事は警備員にとって当たり前
警備員にとって歩いて仕事をするというのは、施設警備員でも交通警備員など、1号警備でも2号警備でも同じだと思います。
警備業務はデスクワークでは無いのですから、立ちっぱなしか歩きっぱなしな仕事だと思います。
それ以外の仕事に携わっている警備員の方は、よほど恵まれた環境で働いていると思ってよいでしょう。
警備員になって、歩く機会が増えたのは間違いありません。
かといって食べる機会も増えたので、トータルで見ると食べる方に軍配が上がり、体重が増えてしまっているのが現状です。
しかし、もう少し食べる方のコントロールが出来れば、ダイエットに向いている仕事であると思います。
自分の体の事は自分が一番よく知っているはずです。
今食べ過ぎなのか、運動が足りていないのか体の事をもう少し気を使って仕事が出来たら最高なのではないでしょうか。