警備員が警備の検定資格を持っていると、仕事の幅が増えるだけでなく警備員としての知識や信頼を得る事が出来ます。しかしこの現場では資格を持っていてもクライアントに対して迷惑な行為をしてしまったり、業務をするにあたって手抜きともいえる仕事をしたりと資格を持っている自覚が足りない警備員も・・
クライアントから言われた一言
以前、ウチの隊員がちょっとした問題を起こした時に言われたセリフで
「〇〇警備員さんって警備の資格持ってませんでしたっけ?」
と問われました。
ある警備員が業務に関してある失敗をしたのですが、その隊員は警備業務検定の資格を持っていました。
「ええ、持っています・・」
としか答えようがなく、申し訳ない気持ちでいた所
「警備員の資格を持っていても仕事に対する意欲は関係ないんですね・・」
と言われました。
今回問題を起こした内容は資格を持っているかどうかは関係ありません。
仕事を手抜きしたような問題だったのですが、資格を持っている人間がやらかしてしまい、なお印象が悪くなりました。
ここの現場には私を始め、何人もの隊員が資格を持っています。
この言葉を聞いた時、資格を持っている警備員全ての人間が否定された気がしました。
たった一人の人間のせいで、警備業務検定という物がクライアントには無用の物の様なイメージを与えてしまったのです。
警備業務検定資格保持者は現場の責任者として他の警備員を指導していくような立場にあるべき存在です。
その人間が見本となるべき行動をせずに、クライアントに謝罪しに行かなければならない様な問題を起こしてしまったのです。
何のための資格なのか・・クライアントにはそう見えたのでしょう。
検定資格は警備員としての質を上げるもの
警備員は警備業務検定の資格を持っていると、警備の現場内では影響のあるものです。
例えば資格を持っていなければ勤務に就けない様な場所でも仕事に就くことが出来たり、現場の警備員を指導し業務の質を揚げつつ士気を高める様な事にも期待されています。
2級の資格を持っていれば、その現場の隊長を任されてもおかしくありません。
本来ならそれ程までに影響力のある筈のものなので、資格を持った警備員が問題を起こすのはとても恥ずかしい事になるのです。
恥ずかしいだけなら本人の問題なので良いですが、問題を起こすという事はそこの現場の警備員全員に迷惑をかける事にも繋がります。
本人の自覚が無ければ宝の持ち腐れ
いくら現場で問題を起こしても、責任は本人だけに留まりません。
今回は資格を持っている警備員がやらかした事で、この現場で資格を持っている他の警備員も
「どうせ資格を持っていても大した事ないんでしょ・・」
というような目で見られました。
本気で言った感じでは無かったですが、資格を持っていても持っていなくても同じ・・という様な印象を与えた気はします。
私自身、問題を起こした警備員の自覚が足りないだけで他の警備員は資格を持っている事にある程度の責任と自覚は備わっていると思います。
むしろ仕事の問題を起こしたこの警備員が「たまたま」資格を持っていただけで、本来は資格を持つ事で資格を持っていない警備員よりもやる気はあるとみています。
要は本人が資格を持つ事の意味を十分自覚しているかいないかで、仕事に影響が出るものだと思います。
まあ、この事は恐らくクライアントの担当の方も分かって頂けていると思いますが・・。