施設警備の現場には同僚の警備員と共用で使用する備品があったりします。夜間巡回時の懐中電灯や、外周巡回用の反射ベスト、防寒着やヘルメットなど現場によって様々です。そんな共用の備品もそうですが、警備員さんによっては物の扱い方が雑な人もおり、紛失や損傷など個人の物でも共用の物でも関係なく荒っぽい人が居たりします。
物の扱いがいい加減な者
今までの現場で勤務してきて、物の扱いがいい加減な隊員さんを何人も見てきました。
業務で使用する装備品などが、所定の位置に片付けず机の上に置きっ放しになっていたり、仕事とは関係の無い個人の所有物が、必要のない場所に置きっ放しになっていたりと、自分で置いた事すら忘れてしまっている様な人です。
多くの現場で、そういった隊員さんはいましたが、一貫して「物が片付けられない人」なのではないかと思います。
自分が使用した事も、そこへ置きっ放しにした事すら忘れている様で、周りの隊員さんに指摘されても
「それ、俺だっけ?」
という有様です。
過去によくあったのが、冷蔵庫に何本もの飲みかけのペットボトルが数か月にわたって置き忘れられたままなんて事もありました。
この様に、個人の物であれば問題はまだ小さいですが、これが共用の備品となると話は変わってくるのです。
共用の備品が壊れやすい理由
物の扱いがいい加減な人は、物を壊しても気にしない傾向にあったりします。
白手袋は個人で用意する備品でもありますが、物の管理がいい加減な人は、そこら中に置き忘れる事で何度も買い直している事がありました。
一つの白手袋をちゃんと管理していれば、何度も買い直す必要も無く、無駄な出費も抑えられます。
管理がちゃんとできない、という事は他の人よりも余計な出費をしているという事なのです。
そんな物の管理がいい加減な人は、共用で使用している備品もいい加減に扱ったりしてしまう様です。
共用で使用するという事は、警備会社がお金を出してくれているので、個人としての出費はありません。
自分の財布は痛まない、というのが理由なのか分かりませんが、雑に扱い壊してしまうようです。
過去の現場でも、共用で使用する備品はいつの間にか壊れていたりしましたが、その「壊れる」というペースが早い様に感じます。
自分が業務使用時には何ともなかったのに、数日の休み明けの後にいざ使用しようとしたら、前回は何ともなかったところが壊れていた、なんて事が多々ありました。
「自分の物ではない」という意識からいい加減に扱う人が多いのかもしれませんが、もともと物の扱いがいい加減な人も共用の備品を扱うので、壊れるという事象に拍車がかかるのかもしれません。
「その人が壊した」という証拠は何もないので、自分から壊した事を申告しない限り誰が壊してしまったのか分かりません。
まあ、普通は周りから責められたくないと思うので「黙っている」という人が多いかもしれませんね。
個人で用意させるのが一番の解決策
今までの現場の経験上、警備業務として使用する備品などは基本的に「個人で用意する」という方針が良いと思っています。
制服など、会社が用意しなければならないものは仕方ないにしても、業務に必要な物を共用の備品にすると、自分の意思とは関係なく壊れた物を使用させられるのは困ります。
自分で用意した備品が、自分の不注意で壊れてしまったのであれば、自分で買い直すのは当然の事で納得も出来ます。
しかし、自分が知らない内に壊れており、またそれを使用する際に不便な思いをするのは納得がいかない人も多いでしょう。
それならば、初めから業務に必要な備品は個人で用意させれば、どれだけいい加減な扱いをして壊してしまっても、損をするのは自分です。
他人の物、という認識でいるのでいい加減な扱いをして壊しても知らん顔をするのです。
共用で使用する懐中電灯がいつの間にか壊れており、夜間巡回の時にまともに使用する事が出来ず、それ以来自分専用の懐中電灯を購入して以来、その懐中電灯は10年以上経った今でも同じものを使用しています。
自分の物でさえ直ぐに紛失したり壊してしまう様な人は、同じものを長期間使い続ける、という事は難しいのかもしれませんね。