施設警備に限らず警備業界は高齢の警備員さんが大勢働いています。そんな施設警備業ですが、現場によっては夜間巡回というものがあり、これが配属先の現場によっては非常にハードな所があるのです。特に高齢の警備員さんによっては、1週間も持たない程キツイ所も有るかと思えば、どれだけ高齢の人でも散歩かと思うほどラク所もあるのです。
施設警備の夜間巡回
施設警備には夜間巡回という業務の有る現場があります。
経験上、殆どの施設警備の現場には夜間巡回があると思って良いでしょう。
警備員が建物を常駐で管理している現場では、24時間警備員が居るので夜間に建物内を見回るというのは当然のようにある業務となっています。
そしてその夜間巡回というのは、施設の規模によって見回る時間が異なり、大きな施設になるほど1回で見回る所要時間も多くなります。
過去の経験上、大型商業施設では3時間かけて建物内を見回っていました。
その日に見回る警備員さんによって多少の時間の違いはありますが、それでも歩きっ放しで数時間、というのは体力を消耗する業務です。
他の現場でも平均して1時間間は歩きっ放しになる思って良いでしょう。
この時、高齢の警備員さんにとってこの夜間巡回というものは「退職」を左右する物でもあるのです。
高齢の警備員さんには酷な現場
高齢の警備員さんは警備員という仕事を「高齢者でも出来る単純な仕事」と思っている人も多いと思います。
しかし、施設警備の夜間巡回は現場によっては非常にハードな所もあり、楽観視していた人はこのハードな業務を目の当たりにして1週間で退職してしまう人も少なくありません。
ただ歩くだけだから1~2時間くらいどうってことない、と思うかもしれませんが夜間巡回というものは
「決められた時間内に決められたものを確認または処理して見回る」
という業務です。
自分のペースで歩く事が出来ず、なお且つしゃがんだり立ち上がったりと動作の激しい事もあったりととてもハードな業務になるのです。
息が切れても立ち止まって長時間休憩する事も出来ませんし、見るべき項目に集中する為、心身ともに疲労する仕事は高齢者にとってキツイものになります。
その為、配属先の現場によっては1週間で退職を決意する場合もあるのです。
そんな夜間巡回ですが、現場によっては非常にラクな所もあったりします。
散歩かと思うほどラクな現場
夜間巡回で数時間歩きっ放しな現場も有るかと思えば、30分程度の巡回で見るべき項目もほとんどなし、という現場もあったりします。
同じ施設警備の夜間巡回でも、数時間見回りで歩く所もあれば、30分もかからず終了してしまう現場もあります。
これは配属先の施設の規模によります。
小さな施設では見回るべき広さが狭いので、夜間巡回自体が短時間で終了します。
更に、小さな施設では防犯管理もそこまで大きなものでは無いので、管理も単純だったりします。
まあ、そうかと思えば小さな施設でも巡回の回数が4回5回と多い所もあり、トータルの夜間巡回時間は大規模施設と変わらなかったりする場合もあります。
この様に、配属先の施設の規模によって夜間巡回の所要時間や回数が異なり、同じ施設警備員でも業務量に違いが出てきます。
夜間巡回の違いが仕事のキツさラクさに影響を与えている事が多く、警備会社や働く現場を決める時に「夜間巡回の内容」を基準にする人も居る事でしょう。
施設警備員として働く時、配置ポストによっては業務が無い場合もありますが、大抵の施設警備員さんは業務を経験する事になると思うので、その現場で夜間巡回がどの程度大変なのか、という事を確認しておく必要がありますね。