今さらな橋ですが、現任教育の時間が以前より短くなりました。前期後期合わせて16時間以上とあったものが、通年で10時間以上となったのです。これは時間だけでなく、通年というのもポイントで、半期づつという期間も気にしなくて良くなったのは講師側としては大きいのではないでしょうか。しかしその分、警備員としてのスキルアップを望んでいる警備員さんからしたら、学ぶ機会が減ってしまったとも言えますね。
現任教育の受講時間
新任境域と現任教育に必要な時間数が、2019年に改正され大分短い時間で終わる様になりました。
現役の警備員さんや これから警備員の仕事を始めようとしている人にとっては、うれしい改正だったと思います。
まあ、それもすべて東京オリンピックの為に、少しでも人手不足を解消しようとした改正だったと思うのですが、オリンピックに全国から警備員を集めようとした目論見は、世界的感染症の流行で上手くいきませんでした。
更に感染症流行の為に、警備員の仕事も増えずその結果警備員もあまり増え無かった様です。
せっかく改正したのに。
しかし、現役の警備員さんにとっては、あの煩わしい座学から少しでも逃れらるというのはうれしい改正だったのではないでしょうか。
1日では終わらず結局2回受ける
改正前は 半期ごとで8時間以上の教育を受けるとされていたのが、通年で10時間で良くなったのはかなりの良改正だと思いますね。
しかし、教育を実際に受けてみると分かるのですが、現任教育を1日で10時間受けるのはハードというか無理な話です。
朝から夜まで時間をかけて10時間実施しようと思えば出来るかもしれませんが、10時間も教育を指導する講師側の人も大変ですし、受講する側も座りっ放しはイヤですよね。
そして教育を10時間行うという事は、労働時間的に残業代が発生してしまいます。
会社側としては現任教育をするにあたって、残業代を出してまで1日で終わらせようとは考えていないかもしれません。
そうなると、今までの様に前期と後期で2回に分けて実施した方が良いと思う事でしょう。
結果、現任教育を受ける側は今までの様に、講習会場へ2回行く事になるのです。
実際の教育時間は短くなっていますが、会場へ足を運ぶ回数は今までと変わらない事になります。
せっかく受講時間が短くなったのに、現任教育を受ける回数は変わっていないという、得をしたのかそうで無いのか良く分からない状態です。
また、教育時間が短くなった事で、講師が警備員に対して指導できる時間が短くなったので、受講する警備員側としてはスキルアップの機会が減ったとも言えます。
スキルアップに利用したい人
警備員の中には、現任教育の時などに講師の方から、警備員として現場でのスキルアップの為の指導を受けられるのを 楽しみにしている人もいるかもしれません。
私もほんの少しですが、講師の方から何か自分も知らない施設警備員の知識でも得られないかといたものです。
しかし、残念な事に毎回メインで指導している講師の方は、雑談の多い人で余り施設警備員のスキルアップに役立つ話はしてくれませんでした。
毎回、同じ様な講習を何度もしていると、自分自身でも同じ指導を話すのに飽きてしまうのでしょうか。
更に、施設警備の2級や1級の資格を取得していくにつれて、現任教育を免除される事で参加しなくなっていったので、それ以降はどんな指導をしているのかさえ分かりません。
改正で現任教育の時間数が減っても、もはや自分には関係の無い話となったのです。
警備員の現任教育は、受ける側の人にとってあまり歓迎されるものではありません。
その日の仕事も1日潰れますし、座学で座りっ放しというのもツラいという声も。
しかし、ごく少数ですがこの現任教育の時に聞ける貴重な話を聞きたい、という人もいるのです。
受講時間が短くなっても、内容が雑談ばかりでは受ける側もガッカリです。
指導する側の講師の方も大変かもしれませんが、その日を楽しみにしている人もいるんだ、という事を理解して欲しいものですね。