今年のお盆休みは今までにない程、特殊な休みになっているようですが警備員にとってお盆休みは関係なく、ずっとお仕事な毎日です。その施設ですが、従業員はお盆休みを取る人も多くいつもよりも出勤して来ている人もまばらです。そんな施設警備員の建物内の巡回は、いつもよりは楽になるのです。
お盆休みの施設内は静かになる
世の中はお盆休みというものがあります。
我々警備員を始め、サービス業に従事している方にはそんなものはありません。
そういった休みの日に働いている人たちがいるからこそ、お盆休みを満喫できているのです。
この現場でも施設に勤務している人は大勢の人が休みになっていますが、警備員は常駐して365日24時間体制で施設を守っています。
そんな現場の警備員が巡回をする時、人の気配がいつもと違うのを感じる事が出来ます。
外周や建物内の巡回をする時、従業員の車の台数が少なかったり、建物内の巡回時にいつも特定の部屋にいるはずの残留者がいなかったりと静かなものです。
とはいってもお盆期間は完全な休みにはならず、ある程度の従業員は出勤して来るので週末と同じほどとは行きません。
今日の様な週末だと従業員もいつも通りのお休みなので、静かになっていますがお盆休みも相まって更に静かな感じになっています。
「警備員もお盆休み欲しいな・・」
誰かが言いました。
警備員にお盆休みはない
警備員はサービス業だと私は思います。
サービス業という事は世の中の人がお休みの日にこそ働いてサービスを提供するものだと思います。
まあ、そんな考え以前にもともと365日24時間フル稼働していますけどね・・。
なので土日はもちろんの事、盆正月やゴールデンウィークなど大勢の人がお休みになる様な日に同じように仕事を休むような警備員はいないはずです。
いないはずなのにこの現場には週間やお盆に休む警備員がいるのです。
それも何人も・・。
全員、年金を受給する年齢の警備員です。
確かに、よそで何十年と務めてきた会社を引退して、余生の小遣い稼ぎや年金生活の足しにするようなつもりで警備員の仕事を選んだのかもしれませんが、土日休みの会社員当時の感覚のまま警備業界にこられても困るのです。
これはブラック企業を肯定するものではありません。
「サービス業」という業種のあり方を言っているのです。
そう、彼らは警備業がサービス業と理解していないのです。
きっと入社した時も教育係の人間は彼らよりも若いでしょうから
「警備業はサービス業なので、土日は関係ありません・・」
と言う様な教え方などしていないでしょう。
個人的には新人教育時にこの辺りをしっかり話して欲しいですね。
サービス業だと認識せずに彼らが現場に配属された時に、現場の人間が苦労します。
そのせいか、今でも古株の年配警備員たちは土日や、盆正月、ゴールデンウィークはしっかりと休みます。
(早く体が動かなくなって引退してくれ・・・)という声をどこからか聞く事も・・。
会社は彼らに対して何もしてくれないので、現場の責任者としてもどうしようにも動けません。
今の所、稼ぎたい人がいるのでその分彼らがカバー出来ていて何とか奇跡的にうまく回っていますが。
人の気が無い建物内の巡回は楽である
そんな土日やお盆週間となった日は、巡回が非常にスムーズです。
外周巡回は車の無い駐車場を見るので、すたすた歩くだけで終了。
建物内の巡回は、先日から人がいないので戸締りに最大限気を使えばそこまで苦労はない。
この時期の勤務に入る隊員さんはラッキーなのです。
当たり前の様にお盆を休む、厄介な警備員もいますがある意味休んでくれたおかげで喜んでいる隊員さんもいる、という訳です。
まあ、土日休まれるのもそれほど悪くはない・・
このバランスがうまく取れている限りは、この現場は安泰です。