施設警備員の当直勤務は多くの警備会社の場合、だいたい10日から12日くらいの勤務となります。しかし、警備会社によっては人員の足りない現場でも満足に増員させる事が出来ず、15日近く働かせる所もあったりし無茶な労働による離職が常態化している所もあるのです。
当直勤務は11日出勤前後が通常
施設警備員の業務に当直勤務というものがあります。
これは出勤して24時間施設内で働き、翌朝帰宅する勤務です。
言葉通り24時間働くので、朝出勤して翌朝まで施設内に缶詰め状態となります。
労働形態として、翌日は24時間非番となりお休みです。
更に厳密にいうと、その翌日もお休みとなるので、当直勤務は3日間のセットとなっています。
「仕事⇒非番⇒休み」の3日です。
という事は1か月で出勤する日にちは単純に10日という事になります。
しかし、現場によっては「仕事⇒非番⇒仕事」という勤務になる事もありおおよそ11日前後の出勤日数になる場合が多くなったりします。
そんな当直勤務ですが、警備会社によっては満足な人員を揃える事が出来ずに、11日以上も平気で働かせる所もあったりします。
仕事⇒非番⇒仕事⇒非番・・をひたすら繰り返す事でマックスで15日出勤する事も不可能ではないのです。
15日は可能だとしても働き過ぎ
過去の現場で、何か月も当直勤務を15日間、出勤した事はありません。
流石にそれでは体が持ちませんし、そこまで酷使される様であればその警備会社を辞めていると思います。
せいぜい日勤を含めて1年のうち1か月くらいなら経験がある程度です。
日勤を混ぜて15日なら、そこまでハードでは無いですからね。
当時は、会社側がどうしてもその月だけ人材を確保する事が出来ず、やむを得ず入った勤務でした。
実際働いてみて、そこまで何日も当直勤務をするのはキツかったと記憶しています。
警備会社によっては人手不足の為に、どうしても人材を手配する事が出来ず、現場で働く警備員さんが過剰な出勤をして現場をやりくりしている所もあるのです。
本当ならそのようにならないように警備会社が人を雇い現場へ送り出さなければいけないのですがね。
当直勤務で月15日出勤、というのは明らかに働かせ過ぎです。
警備会社が増員できない理由
警備会社が変場へ人材を送り出せない理由は一つだけ、そう
「人手不足で求人を出しても応募が来ない」
という点です。
求人を出しても人が来ない理由は色々ありますが、理由の一つに
「給料が安い」
これに尽きます。
今所属している警備会社も、いくつか物件を契約して仕事をしていますが、残念な事に離職率が高いのですが、それに合わせて応募者も少ないと聞きます。
ずっと求人を出しているのに・・・という話ですがネットで求人内容を見てみましたが、他の警備会社と比べて給料が安かったのです。
その為、警備員の仕事を探している人からすると、ウチの警備会社へ応募する人が他の警備会社へ取られている状態になっていると想像出来ました。
それならば他の警備会社に負けない給料にすればよいだけの話しなのですが、警備業界は契約で仕事をしており、その契約の段階で契約金も決まっており、競合に負けない様にと給料を上げてしまうと赤字になる可能性もあります。
給料を上げようとするのであれば、次の契約時に現場の警備員さんの給料を上げても赤字にならない程度の契約金を貰う必要があり、簡単には上げられないのです。
安い契約金で契約すればほかの警備会社よりも契約は有利に取れるかもしれませんが、その分現場で働く警備員さんにもたくさん給料をあげられない、という状況になるのです。
これが警備業界が人手不足を簡単に解消できない理由でもあるのです。
世の中や警備業界が、何ら中の事情で給料の底上げを一斉に出来る様になれば、警備員になりたいという応募も増える様な気もするのですがね。