高齢者の警備員の問題点

警備業界は高齢者が多いです。ウチの現場も同様、半数が年金を貰っている様な警備員さんで構成されています。その高齢警備員ですが、働く上で様々な問題があります。若い警備員と年配の警備員では同じ仕事でも非常に大きな違いや問題があるのです。

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高齢者は病気がちな方が多い

今この現場には高齢の警備員さんが半数は居ます。

ここにもよく登場する年配ダメ警備員の方も同じです。

そんな方たちに共通している事があります、それは・・

体に何らかの疾患を抱えていて、薬を服用している事です。

全ての高齢警備員さんが当てはまるわけでは無いですが、5人いたら4人は高血圧の薬や、糖尿病の薬を飲んでいるようです。

年を重ねるにつれて体の不調も現れてきて、薬を飲むような生活をしなければ大変になってきます。

別に年を取る事も薬を飲む事が悪いわけではありません。

今若くてもいづれ誰もが歳を取り、個人差は有るにしても薬を飲まなければ健康な生活が送れなくなるのは仕方のない事です。

しかも年金を貰う様になっても働かなければならないのは本当に大変な事だと思います。

まあ、私の世代の人間がもらえる年金の金額は、今の高齢者の人よりもさらに低くなるそうなので、今現在働いている高齢者を悲観している場合では無いのですが・・。

そんな高齢者の警備員ですが、中には薬を服用している方と同い年にも拘らず薬を一切飲んでおらず体もどこも悪くない、と言う様なスーパーおじいちゃんもいます。

一概に高齢者の警備員は、誰もが体のどこかに不調を持っている・・とは言えないのも事実です。

仕事の変更や改善に順応的なのはどっちか

高齢者の警備員は仕事に関する面では有利な点と劣る点があります。

ウチの現場でも最近、業務の変更がいくつかあったのですが

「歳を取ると新しい業務を覚える事が出来ない・・」

という仕事に対して非常に後ろ向きな会話を聞きました。

仕事を覚える事が出来ない・・それはもう引退するしかないですよね。

「新しい事や仕事を覚える事が出来ないのは仕方ないですね、では帰宅するまでそこで座っていて下さい・・」

なんていう言葉が出る職場はどこにも無いと思います。

働く事で賃金を得るのが仕事なので、まさに

「働かざる者、食うべからず」

だと思います。

歳を取って記憶することが困難になって来るのは分かりますが、業務に関する新しいことすべて拒否していたら何も出来ません。

しかし高齢者の警備員の方は大抵、長年会社勤めをしていたのでそれなりの社会人としてのマナーや常識を持っています。

それを生かして、新しい業務や変更になどに対応しきれている様に見えます。

ここの現場でも比較的若い警備員と高齢者の警備員とでは、新しい業務の指示を出しても年齢による大きな差はありません。

場合によっては若い警備員の方が対応しきれていない時もあったりする時も・・。

業務の変更や順応性はあまり年齢による衰えは無いような気がしますね。

数年後のリタイアの可能性が高い

高齢者の警備員として一番問題になるであろう事は

「大病を患ってこれ以上仕事を続けられなくなる」

です。

今まで数名の高齢警備員の方が、高齢による体の衰えでやる気はあっても仕事を続ける事が出来なくなり退職しているのを見てきました。

若い警備員は滅多に体調不良で辞める事はありませんが、高齢の警備員はこれがあるのです。

歳を取ると体が基本の警備業務は中々キツイものがあるようです。

勤務の為に現場に長時間拘束され、数時間しかない仮眠時間でフラフラになったり、巡回で階段を何度も降りたり上ったり・・と意外と大変です。

現場によっては真夏の暑い日や真冬の寒い中、外で長時間立ったままの仕事もあるでしょう。

そんな現場で70歳近くの警備員の人が何年も仕事を続けるのはなかなか出来ません。

若い警備員は10年、15年と働き続けることは出来ますが、高齢者の警備員はやる気はあっても体がついてきません。

警備業界は高齢者の方に支えられている状態であります。

しかしこの先5~10年後、体が言う事を聞かなくなった高齢者の警備員が大量に退職する日が来るのかもしれません。

 

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