施設警備員に限らず、警備員は制帽を被って仕事をしています。私が今まで勤務をしてきた職場でも、制帽に関するトラブルは何度もありました。警備員は警備業法で勤務中の服装について厳しい法律に縛られています。しかし、全ての警備員がその法律の厳しさを理解しておらず、例えば制帽を正しく身に付けない為に、問題が起こるのです。そんな制帽について個人的な見解は・・。
警備員の制帽を被る規則
警備員は制帽を被る規則があります。
というよりも、警備会社がその物件で仕事をする時に、公安委員会へ警備員の着用する制服の届けをする際に、制帽も一緒に届けられていれば「被らなければいけない」という規則です。
多くの警備会社は、公安委員会へ届けを出す際に、キャップや制帽など頭に被る帽子もセットになっていると思います。
警備員が業務中に制帽を被っていない現場は、ごく限られた所しかないのではないでしょうか。
会社で「挨拶をしましょう」などど決められた規則などよりも、はるかに厳しい罰則があり得る制服の届け、これを理解していない警備員さんは、度々業務中に制服を正しく身に付けず、他の警備員さんとトラブルになったりするのです。
規則に関する警備員同士のトラブル
今の現場も過去の現場でも、制服に関した違反で、警備員同士でトラブルになる事はどこでもありました。
一方は
「制服を正しく身に付けないと警備業法違反になる」
と主張する警備員さんと、もう一方は
「夜中ならだれも見ていないから多少脱帽していても問題ないだろう」
と主張する両者です。
厳密にいえば、業務中であれば制服を正しく身に付けていなければならない、という意見は正しいと思います。
そして、誰も見ていないのであれば、と主張する警備員さんは、来訪者の対応をする時は忘れずに制帽を被っている、いう言い分です。
または、制服や制帽を被る事で身体的に問題があり、医者からも指摘されるほどの理由があるのなら仕方が無いかもしれません。
まあ、その場合は警備会社ともしっかりと相談したうえでの許可になると思うので、厳しい会社であればもしかしたら、もう少し規則の緩い現場へ異動させてくれるかもしれませんね。
この様に制服に関する意見が割れて、現場では度々警備員同士の衝突が起こる事があります。
これほど警備員の制服の装着というものは、多くの警備員さんに影響を与えているのです。
制帽を被るという個人的な見解は
施設警備員が制服を着る事によって、周りの人に「警備員がそこにいる」というアピールが出来ます。
施設などの建物内に、警備員が見える場所で巡回している事が分かれば、安心して施設を利用できる事になります。
施設を安心して利用してもらう為に警備員と分かり易い格好でいる
という事を考えたら、やはり警備員は常に制服や制帽を被って仕事をするべきだと思いますね。
そんな中、個人的にはどう思っているのかというと
「その時の状況や時間帯によっては脱帽しても良いのでは」
という思いです。
隊長という立場上、隊員さんたちにはそんな許可は出した事はありませんが、現場によっては、クライアントが室内での脱帽を許可している所もありました。
その現場の状況に応じて、メリハリのある行動が取れるのであれば、脱帽も問題無いと思います。
しかし
多くの警備員さんの中には、いい加減な人やだらしの無い人などもおり、臨機応変な対応や行動の取れない人もいます。
その様な人がいる中で、規則を緩くしてしまうとメリハリのある行動など取れるはずも無く「だらしの無い警備員」という姿が直ぐに周りに露見してしまう事でしょう。
それならば初めから「規則だから例外は認めない」とした方が、間違いも起きなくて済みます。
この場合、メリハリのある行動や臨機応変な判断が出来る警備員さんには息苦しいと思われてしまうかもしれません。
今まで勤務してきた現場では、この規則を状況に合わせて自由に行動出来た所は1か所もありません。
どこの現場にも必ず一人はポンコツ警備員さんがおり、規則を状況に合わせて、と自由に行動させたら間違いなく一発でやらかしてしまう事でしょう。
その為に全員、ポンコツ警備員さんに合わせるという形で、制服も制帽もどんな時もしっかり身に付ける、と「当たり前」なルールで仕事をしてきたのです。