警備員が女性を救護する時にセクハラと訴えられないか不安になる為にいざという時触れる事さえ躊躇する

施設警備員は施設内にいる人の管理をする上で、救護人が発生したらその対応に入ります。その時、警備員として困る事があるのですが女性の急病人が発生した場合、体に触れずに対応する事が不回避な為に一歩間違うとセクハラで訴えられてしまうのです。車いすに乗せたり、肩を貸して移動したり、またはAEDを使用するなんて事になった場合、衣類を脱がす必要もあるのです。

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警備員がハラスメント行為で訴えられる

施設警備員は館内で急病人が発生した時、現場に急行して対応に当たらなければなりません。

そして今までの経験上、急病人に該当するそのほとんどが女性なのです。

 

お店に買い物に来たお客様

そこで働くテナントの従業員

 

これらは女性である場合が多く、特にテナントで働く半数以上が女性なので、急病人の対応は、警備員として緊張する一瞬でもあります。

体調不良としての対応で緊張するのは当然ですが、それ以上に警備員が女性の急病人の対応をする、というのがプレッシャーになっていた事がありました。

 

多くの急病人の対応というのは、人が倒れていたり、力なく座り込んでいたりする場合が多いです。

その為、救護室という場所まで搬送する必要があり、その対応をする為に警備員がいるのです。

 

気分が悪くなっていたり、最悪気を失っている場合もあり、自力で救護室まで行く事が出来ない場合、車椅子を用意し対象者を座らせ警備員が救護室まで搬送します。

その時、自力で乗れない場合は警備員が対象者を車いすに乗せなければならないのです。

 

結果的には、警備員は対象者に指一本触れず車いすに乗せる事が出来、救護室まで搬送できたのですが、そうでなかった場合は警備員が体を支えて乗せなければなりません。

救護時やAED使用時は怖い

警備員が女性の体に触れて車いすに乗せる行為は、たとえ今であっても怖くて出来ません。

周りには人だからも出来ているので、当然ですが変な気を起こすなんて事もありませんが、もし後になって

 

「救護された時に警備員に変なトコを触られた」

 

なんて言われようものなら、警備員人生はもう終わりです。

間違いなく、その現場では出禁となり二度とその施設に仕事で来る事は無いでしょう。

もしかしたら訴えられて、金銭的な請求と社会的にも終了となってもおかしくありません。

 

そんな事を考えると、いくら人助けとはいえ急病人の女性に触れる事は、自分の身を守る為にも拒否したいものです。

近年では、意識のない女性にAEDを処置するとなった場合、人の目のある場所で衣類を脱がされて、しかも男性にAEDの対応をされる事が問題になっていました。

 

別のニュースでは、衣類を脱がされる際に覆いをかぶせて、体が見えない様にするアイテムの紹介をしていました。

これほど緊急時の時でさえ人目を気にする世の中だというのに、警備員が車椅子に女性を乗せる際に体を触る、という行為を気にしない訳がありません。

 

対応を受ける側が嫌だと感じている様に、対応をする側も嫌だと感じているのです。

誤解があってからでは遅いですからね。

 

もうそれこそ10年以上前の勤務地での出来事でしたが、その現場では急病人に触れなければ対応が出来ない場面では、クライアント側の女性従業員が、警備員の代わりに女性の対象者を車いすに乗せたり肩を貸したりしていました。

現場に補助してもらえる女性がいる

急病人の対応をする際に、どこの現場でも警備員の代わりにクライアントの女性従業員が必ずしもいるとは限りません。

その施設にもよりますし、時間帯によっては女性従業員がいない場合もあります。

 

なので、全ての施設警備の現場で同じ事が出来るとは限りませんが、これは非常に助かりました。

クライアントの女性従業員が対応してくれると分かっているからこそ、緊急時でも何の迷いもなく現場へ急行出来ましたし、救護室までの搬送もスムーズに出来ました。

 

救護室にはベッドがあり、そこで横になってもらうのですが、もし自力で横に慣れなければ、警備員がその女性を抱え込んで横にしなければなりません。

女性も警備員のおっさんに抱きかかえられるのは嫌でしょうし、警備員も後で何を言われるか怖くて対応出来ないでしょう。

 

車椅子で救護室へ搬送する対応は何度かありましたが、全て女性従業員が介添えをしていただいたので、警備員側としては何の問題もありませんでした。

しかし、私の警備経験の中でAEDに関しては男性はおろか女性でも対応した事がありません。

 

AEDの使用時は通常の急病人の対応よりももっと切迫していると思うので、女性を意識する以前に上手く蘇生できるのか、という事の方に意識が行ってしまうのでないかと思います。

できればAEDを使用する場面がこないのが一番ですが、もしそんな瞬間が来ても上手く対応出来ればと思います。

 

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