施設警備員に限った事ではないのかもしれませんが、施設警備員として勤務してきて、仕事を辞めたくなった時は実は何度もあります。仕事を辞めたくなった時に解決できる事であればしてきましたし、もしどうにも解決できないのであれば辞めてしまえば良いのです。ストレスを抱えてまでその警備会社にしがみつく必要は殆どの人は無いと思います。
仕事がキツくて辞めたい
仕事がキツくて辞めたい、というのは施設警備業務や交通誘導警備業務だけでなくあらゆる仕事で、辞めたいと思っている人は居る事でしょう。
働かなくても生活できる、誰もがそう思っているのではないでしょうか。
しかし現実は稼ぐ事が出来ないと生きていく事が出来ず、やりたくもない仕事を毎日続けている人も多いと思います。
警備員という仕事も「この仕事は天職だ」と思って5~60年続けている人も中には居るでしょうが、大半の人はこの仕事しかないから、と毎日頑張っている人の方が多いのではないでしょうかね。
そんな警備員の仕事がキツくて辞めたい、なんて思った事がある人も多いと思いますが、私自身も10年以上警備員の仕事を続けてきて、そう思った事は今まで何度もあります。
施設警備員の仕事に関して言えば、ここでよくお話してきましたが、現場によって業務のキツさが異なり、ラクな所は本当に何もする事がありませんが、キツい所は1週間で辞めたくなるほどつらい事でしょう。
半日もしない内に制服が汗びっしょりになり、ロクに疲れも取れないほど短い仮眠時間でヘトヘトになったり。
そうかと思えば、1日中イスに座った出入管理で、油断すると居眠りしてしまう程、受付に人が来ないなんて現場もあります。
現場によってはこれだけの違いがある、という事を知っていれば転属願いも出せるかもしれませんが、施設警備はこんなにも大変な仕事なのか、とそれがすべてだと勘違いしてしまうと「退職したい」と思い2度と施設警備員の仕事はやりたくない、なんて思ってしまう事でしょう。
仕事がキツくて辞めたいと思う警備員さんは、実は周りにたくさんいると思いますね。
嫌な同僚がいるから辞めたい
職場の人間関係で仕事を辞めたいと思うのは、これも警備業に限らずどこでも同じだと思います。
むしろ、前職が人間関係で揉めて警備業界に逃げてきた、なんて人もたくさんいると思います。
しかし、警備業界でも人間関係で揉める人は意外と多く、もしかしたら警備業界の方が面倒な事に巻き込まれる可能性の方が高いかもしれません。
警備業界は、他の企業と比べて驚くほどコミュニケーションが取れない人も居ます。
社会的地位の低い職業と言われるだけあって、世間から流れに流されてきたような人も多くいるので、そんな人が現場で一緒に働く同僚の中に一人でもいたら、嫌な思いをするかもしれません。
ちょっとした出来事で目を付けられて、仕事中ずっと絡まれたり酷いと嫌がらせを受けるかもしれません。
会社へ訴えても、よほど実害でもない限り取り合ってくれない所もあるでしょう。
会社も人手不足なので、ちょっとした揉めごと程度では人事に関する行動は取りたくないのだと思います。
まあ、申し出た本人が会社にとって必要な人材であれば、その流出を防ぐ為に何かしらの行動はとってくれるかもしれませんが、その必要とされる武器の一つが「警備業務検定の資格」だったりします。
必ずしもそうとは限りませんが、警備会社側は資格持ちの警備員に辞められるのは痛手なはずので、資格がないよりは資格を取得している警備員の話は真剣に聞いてくれると思います。
警備員になってからの方が、人間関係で揉める頻度は上がると思って良いでしょう。
給料が安いから辞めたい
以前の警備業界でしたら、警備員の仕事をすれば稼げると言えたのですが、近年では働き方改革などのおかげで、めっきり稼げなくなりました。
私は稼げる当時の恩恵は受けていませんが、古株の先輩警備員さんから聞く限り昔は稼げていた様ですね。
まあ、現在でも警備会社によっては無茶な勤務に入れて稼ごうと思えばできるようですが、見つかった時に会社側は損しかしないので、まともな警備会社ほどまず稼ぐ事は不可能だと思います。
そんな警備員の現状は、地域にもよりますが日当で10,000円もらえれば良い方で、1か月働いても30万円を稼ぐ事は難しいでしょう。
手っ取り早く稼ぎたいと思っている人は、警備会社に入社して稼ごうと思っても思ったほど仕事を回してもらえなくて、がっかりしたと思います。
仕事は立ちっ放しでキツいのに、苦労したほど賃金は高くない、そうなると別の警備会社へ行こう、と思うかもしれません。
しかし、これはどこの警備会社へ行ってもほとんど変わる事はありません。
業界全体が低賃金なのです。
まあ、幸い多くの警備会社が副業を禁止している事は無いと思うので、警備会社は複数所属できませんが、何か他の仕事と合わせて警備の仕事をするのであれば、稼げない、という問題は解決するかもしれません。
それでも警備会社によって、多少の賃金の違いはあるので他社と比較して、納得がいくのであれば転職もありだと思います。