警備の仕事をした事のない人と、今現在警備員の人がキツイと感じている事は同じでしょうか。現役の警備員としてキツイと感じている内容を考えてみました。
季節という環境がキツイ
警備員の仕事を初めて10年以上経ちますが、今でも季節に関する辛さは慣れる事がありません。
施設警備員は夏の暑さを建物の中に居ても感じる事があります。
夜中の細密巡回などがそれにあたります。
空調の切れた建物内を1時間もかけて歩き回ると、それはもう汗だくになります。
今まで経験してきたどこの施設でも、細密巡回は同じ様に汗だくになりました。
夜中になって空調が付いているなんてところは滅多にありませんからね。せいぜい24時間営業しているスーパーなどでしょうかね。
私は24時間のスーパーは経験がないので、詳しくは分かりませんが、そもそも24時間営業だったら細密巡回で回るよりも、店内巡回になるのではないでしょうか。
それだと店内は空調が効いているでしょうから、そこまでキツイものではないと思われます。
施設警備員とはいえ、夏でも冬でも気温によるキツさを感じる現場は意外とあるのです。
肉体労働がキツイ
施設警備員で肉体労働にあたる最たるものは、やはり巡回だと思います。
まあ、ただ歩いているだけでしょ
なんて言われたらそれまでですが、巡回の中でも細密巡回は現場によってはそれは過酷なものです。
30分もかからない細密巡回の現場もあれば、2時間しっかり歩くような細密巡回もあります。
私はそのどちらも経験しましたが、2時間歩く細密巡回はダイエットには持って来いです。
痩せようと思っていない人にとってはただきついだけの業務ですが・・。
細密巡回は見る項目によってしゃがんだり立ち上がったりする動作が多く、ただ歩くだけではありません。
空調の切れた館内を立ったりしゃがんだりしていると、冬でも汗だくになるほどです。
細密巡回がキツイ現場というのは、一概にどれとは言い切れませんが、経験上「商業施設」はキツイ部類に入ると思います。
飲食店が多く建物の構造も複雑な為、巡回で警備員が見なければならない場所が多いのです。
これを見逃して火事でも発生したら大変な事になるので気が抜けません。
あとは、24時間勤務でゆっくりと休む事が出来ないので、仕事明けの帰りは朝日のまぶしさでクラっとする事もあるでしょう。
楽そうな現場の24時間勤務でも、体力を消耗しているな・・と感じる事はありました。
色々な職業で24時間勤務がありますが、設備や待遇面で警備員は余り良い印象は無いですね。
警備員を見る人の目がキツイ
警備員は社会から見るといわゆる底辺な職業の内の一つです。
気にならない人は大丈夫でしょうが、警備員は相手にされなかったり冷ややかな目で見られたり、罵声を飛ばされるような事が日常的にある仕事です。
これらを分かっていて警備員になった人は良いですが、そうでない人は警備員になって衝撃を受ける事もあるでしょう。
まさか自分がぞんざいな扱いを受けるなんて思っていなかった人が、いざ目の当たりにすると、カーッとなって言い争いになってしまうかもしれません。
よく、高齢の警備員がお客様や同僚の警備員などと言い争いをしたりしますが、恐らく長年年下の人間からぞんざいな扱いをされて、我慢が出来なかったんだろうな・・と思ったりします。
警備員は周りからは「底辺な仕事をしている人」というイメージで見られているのを理解しておけばそんな事にもならないのですがね。
自分では誇りを持って仕事をしていても、周りは違う見方をしている、と思うだけで大分気は楽になると思います。
所詮、人がなんて言おうが自分をしっかり持っていればなんて事は無いんです。
この様に警備員は色々なキツイという面を持った仕事です。
その中で自分がどこに耐性があって、我慢できるかで働きたい現場が見つかると思います。
まあ、自分もそうは云っても耐性に見合った現場で働けてはいなんですがね。