警備業に限らず各業界で人手不足な職業はあります。軽く調べただけでも世の中で、人の嫌がる仕事に人手不足の傾向があります。介護関係や建築、清掃などは人手不足な業界なのではないでしょうか。そんな警備業界の人手不足ですが、いったいどんな理由で人手不足になっているのでしょうか。
警備業界は人手不足である
警備業界は人手不足です。
これは最近に限った事ではなく、もうずっと以前から人手不足です。
私が警備業界に入った時ももちろん人手不足で、一応新人は入って来るのですが、長続きしない場合が多く、離職率も高い職業でもあるのです。
まあ、離職率が高くいつまで経っても安定しないから、ずっと人手不足でもあるのですがね。
警備員の仕事はやった事の無い人から見るととてもきつそうなイメージがありますが、実際に働いてみるときついかどうかは現場によるところが大きく、またどこの現場も長時間立ちっ放しや歩きっ放しな業務が殆どです。
この立ちっ放しや歩きっ放しの業務をキツイというのであれば、警備員の仕事はきついのかもしれません。
しかし、それ以外ではそこまで重たいものを運んだり、とても解決できない様な頭を悩ます仕事は無いので、そこまで難しい仕事ではありません。
そんな警備業界ですが、求人で人は入って来るのですが長続きせず、辞めてしまう人も多く現場で人員が安定しない為に人手不足状態が続いている有様です。
人手不足の理由は様々である
なぜ警備員になっても長続きせず、離職率が高い徐遺体になってしまうのかという理由は「これ」というものは無いのかもしれません。
もう挙げたらキリがない、といっていいほど警備員の仕事を敬遠される理由が沢山あります。
まず決定的なのが、安い賃金だと思います。
これは、警備業は業績で売り上げが上がる業界ではなく、契約で決められた金額で仕事をしています。
そう、初めから支払われる人件費が決められているのです。
その為に昇給というものは無いと言って良いでしょう。
更にその契約金というものがとても安く、当然そこで働く警備員さんの給料も少なくなってしまうのです。
昇給も無ければ安い賃金では、人の流入が少なくなるのは当然です。
そして仕事がキツイというイメージで警備業界に入るのをためらってしまうのも問題です。
立ちっ放しや歩きっ放しがキツイと言えばそうかもしれませんが、体力的なきつさはせいぜいその程度です。
体力的にきついのは介護や建築関係のお仕事の方がよほど大変だと思います。
また同僚の警備員とそりが合わないという話も周りでよく聞きます。
警備業界は色々なタイプの人が集まる業界です。
自衛隊の経験者の人がいるかと思えば、銀行員の経験者の人もおり、20歳代の人が居ればそれこそ80歳以上の高齢の人もおり、まさにバラバラです。
そんな人たちが集まれば、確かにソリの合わない人がいるのも当然でしょう。
そしてそんな人間関係が嫌になり辞めてしまうのです。
まあ、これは現場によっては周りの警備員さん次第なので配属された現場の運にもよりますね。
この様に警備業界の人手不足の理由のごく一部を挙げましたが、これ以外にもまだまだたくさんあると思います。
警備会社の数だけ人手不足になる理由があり、現場によって給料も違えば一緒に働く警備員さんも変わります。
AIやロボット化で人手不足は解消するのか
そんな人手不足を解消させる技術革新が生まれつつあります。
AI化やロボット化です。
近年、AI化やロボットに関する警備業界の話が出てきています。
ここにさらにドローンで警備をするという動きもある様ですね。
この様に、人が手配出来ないのであれば機械に任せようという動きが少しづつですが出てきました。
また私の住んでいる様な地方の警備会社では、そこまでの波はまだ来ていませんが、大都市部では一部の警備会社がロボットを導入したり、ドローンを飛ばしたりしている様です。
この動きが今後も警備業界に広まれば、多くの警備会社が人に頼る事を止め、ロボットを導入するのかもしれませんね。
しかし、警備業界の人手不足が解消された、というニュースが流れる頃には社会もかなり様変わりしているであろう、数十年後の話になるのかもしれませんね。