社会人として働く時にその職業ごとで資格があったりします。警備業界も資格というものはあり。会社によっては資格手当が出たりします。手当の額はそれほど多くはないかもしれませんが、何も給料面だけ得をするものではありません。警備員は違う警備会社へ行く事も多く、また70歳を過ぎても仕事があります。その時資格があれば面接で非常に有利になるのです。
30歳の資格なしと60歳の資格もち勝つのはどっち
施設警備の資格は現在、それほど多くの現場で必要とされてはいません。
中には、施設警備の検定資格が必要な現場もあるにはあるのですが、そういう現場は原発や空港など、テロ行為などを警戒した施設である事が多く、自分からそういう現場で働こうと思わない限りは、縁のない勤務地だといえるでしょう。
身近な商業施設やオフィスビル、そして学校や病院などは大抵、施設警備業務検定の資格は取得していなくても働くことは可能です。
しかし、資格を持っているかいないかで警備員を比較した時、明らかに差が出るのは間違いありません。
過去に30歳代の資格なしの警備員さんと、60歳代の2級資格持ちの警備員さんの仕事ぶりを見比べてみた事がありましたが、施設警備員としての仕事に対する姿勢は、明らかに60歳代の資格持ちの警備員さんの方が上でした。
年齢という面を比較すると人生経験が長い分、60歳代警備員さんの方が有利な点もありますが、それを差し引いても業務に関する知識などで大きな差がありました。
施設警備業務としては、多くの現場で資格が必要なわけではありませんが、単純に警備員としての知識や心構えなど、仕事をするうえで役に立つのです。
また、資格手当というものが警備会社によっては支給されるので、給料の底上げも期待できます。
資格は手当以外にも役に立つ
警備員が資格を持っていても役に立たない、という話を聞いたりもしますが、確かに警備業務以外では役に立つ事は無いでしょう。
警備以外の仕事でも資格というものはあり、またその資格を取得することで「資格手当」が貰えるという事で、その為に資格をいくつも取る人もいるでしょう。
以前の現場では設備担当の人が、設備に関した資格をいくつも取得して、これでまた資格手当が増えた、と話しているのを聞いた事があります。
警備員も会社によっては、取得した資格の数だけ資格手当を出してくれる所もあり、もしその気があるのなら警備業務検定を取れるだけ取るのも良いかもしれませんね。
ただし、警備会社によって受講させてもらえる人数が決まっていると思われるので、警備会社内に受講を希望する人数が多かったりすると、受講はまたの機会に・・と予定通りにはいかないかもしれませんね。
さらに、警備員の資格というのは何も給料を上げるためだけのものではなかったりします。
まあ、警備以外の職種の資格でも同じような事だと思いますが、警備員の資格を取得していると、違う警備会社へ転職する時非常に役に立つのです。
歳を取ればとるほど有難みが分かる
警備員の仕事を終身雇用という制度で働いている人はほとんどいません。
多くの警備員は中途採用であり、また一般企業を定年退職した高齢者が大勢入社してきます。
そう、警備員は中途採用と定年を過ぎた高齢者で成り立っている業界です。
この中途採用という人たちは何も、一般企業から来た人ばかりではなく、先日まで違う警備会社にいた、という人もいるのです。
私もそうですが、警備会社を替えてさらに条件の良い警備会社を探している警備員も結構いますね。
そんな時、何も資格を取得していない警備員よりも、1級ないしは2級の資格を取得していると、面接先の警備会社での採用確率はぐっと上がります。
それは、先ほどもお話した様に
「無資格の30歳の若者よりも70歳の資格持ちを採用に選ぶほど」
まあ、必ずそうとは言い切れませんが資格はそれほど強みになるモノなのです。
資格を持っているという事は、履歴書を見るまでもなく全国共通の警備員としての知識がある、と見られるからです。
警備員には定年がないといっても過言ではない業界で、一度資格を取得してしまえば、自分で引退しようと思わない限り、どこへ行っても警備会社が歓迎してくれる事でしょう。
これが一般的な手当てを目当てにしている普通の資格と違うところだと思います。
高齢になればなるほど資格を取得しておいて損はない警備業務検定。
50歳を過ぎた警備員さんで、まだ警備業務検定を取得していないのであれば、警備会社に問い合わせて受講するのは全然遅くはありませんよ。