施設警備員の制服の一つでもある白手袋。これは配属先の現場によっては使用していない所もありますが、もし何らかの形で手袋を使用するとなればやはり白の手袋になると思います。そんな「何らかの形」という場面が冬の寒い季節に手袋を身に付けようとした時に「色付きの手袋」を身に付けるのは問題ないのでしょうか。
施設警備員の白手袋
施設警備員は制服の一部として白手袋を着用して仕事をする現場もあります。
これは現場によって着用が必須な業務が異なっており、例えば出入管理業では着用しなくても良い、とされているかと思えば巡回中は着用必須だったりします。
警備会社や現場によって白手袋の着用のルールが異なり、その現場に配属して見ないと分からない、というのが現状です。
まあ、分からないのであれば業務中ずっと身に付けていれば間違いないのは確かですがね。
そんな白手袋ですが、今の現場では業務中は白手袋の装着が必須ではありません。
必須ではありませんが、別に装着していても問題ありません。
そんな白手袋ですが、装着が自由であれば夏場の暑い時期などは、まず誰も装着する人は居ません。
白手袋の生地が薄いとはいえ、夏場に手袋を付けると手袋の中は汗でびっしょりになります。
出入管理業務の時間が大半なこの現場で、わざわざ手袋をして殆ど人の来ない受付で、暑い思いをしてまで手袋を身に付けようとはしません。
しかし、冬場になれば話は別です。
寒い時期に手袋を身に付けるのは冷たい手を温めるには、制服の一部として堂々と身に付けられるので助かります。
しかし、いくら手が冷たいからと言って白手袋ではなく、厚手の個人の色付きの手袋では問題があります。
未使用の現場でも届けが出ている
白手袋の生地は比較的薄めのものが多いのではないでしょうか。
多くは室内で着用を前提としたものなのか、防寒用としての手袋では無いので、寒さ対策で身に付けるものではありません。
その為、白手袋を着用して業務をする現場で、警備員さんによっては白手袋ではなく、個人の色付きの手袋を身に付けている人もたまに見かけます。
白手袋では寒さを凌げない為なのか、厚手のそれこそ防寒用として個人の手袋を身に付けて警備業務についているのです。
まあ、中には色付きはさすがにマズいと思ったのか、「白色の防寒手袋」を用意している人もいました。
似た様な話で、白色だからと言って軍手を使用している警備員もいましたが、あれは流石に見た目が明らかに「魅せる警備」と呼べるものでは無くなってしまうので「問題外」だと個人的には思います。
そして、何より色付きの手袋に問題があるとすれば、警備会社が公安委員会に届けを出している制服の中に「白手袋」も含まれていた場合、色付き手袋は違反になってしまいます。
多くの場合、警備員が色付きの手袋を身に付けていても、クライアントは何も言わないかもしれませんが、従業員の中には届け出をしている色と違う、とクレームを入れる人もいるかもしれません。
現場では使用を義務付けられていない白手袋でも、もしかしたら制服の届け出の一部として、白手袋も入っているかもしれません。
自分勝手な判断は禁物です
一般の警備員は、自分の勤務する現場の契約にかかわる制服の届けなんて知らされていないと思います。
とりあえず、警備会社から制服を渡されて、その渡された制服を着て仕事をしている状態だと思います。
制帽を渡されたから制帽を被って仕事をする。
冬服を渡されており冬の時期になれば、衣替えの指示で夏服から冬服に着替える。
誰もが何の疑問を持たずに制服を着て、当たり前の様に仕事をしていると思います。
この流れの中で、白手袋も制服の一部として届けがだされているのかもしれません。
いくら現場で白手袋の着用が指示されておらず、誰も身に付けていなかったとしても、それは確認をしていないだけで、実は白手袋も届け出た項目の中に入っているかもしれませんよね。
一般の隊員さんほど、この届出は知らないと思うので、もし冬の時期に白手袋では寒いからと、自分の色付きの手袋を身に付けようと考えている場合、一度自分の現場の制服の届けに「白手袋」が入っていないか確認した方が良いかもしれません。
まあもっとも、そんな確認をするよりも黙って白手袋を2重にして寒さ対策をした方が、何の問題も無くて良いかもしれませんがね。