施設側がする節電対策は対外アピールとしては良いが来店するお客様やそこで働く警備員にはうれしくない

施設によっては今でも節電対策をしている所があるのでしょうか。約12年前に大災害が発生し、至る所で節電対策をする所が増えました。今ではもう10年以上も前の話ですが、最近では電気代の高騰で電気を節約する話が出ています。施設警備員の勤務する現場によっては、エアコンの稼働時間を調整したりしますが、これお客様や警備員にとっては余りうれしくない対策なんですよね。

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施設の節電対策のいろいろ

夏の時期の消費電力の問題で、節電をお願いされる事がありますよね。

企業などの場合は特に外へ向けたアピールとして

 

「わが社は節電対策に取り組んでいます」

 

と声高高にアピールしていますが、買い物へ来たお客様やそこで働く従業員としては余りうれしくない対策です。

施設によってはあまり利用されていないエリアの照明や、自動ドアなどを平日は稼働をカットしたり、エレベーターが複数台ある所は、そのうちの半分を停止させたり、また空調の設定温度を28度に設定したりと様々です。

あ、ここで一言いっておきたいのですが、エアコンの28度という設定温度は電気代の節約としては効果があるかもしれませんが、人間が快適に過ごせる温度かと科学的な点から見ても、あまり関係ないようです。

 

たしか偉い政治家の人が「28度くらいが適切なのでは?」と適当な発言をした事から始まったらしいですね。

それが国内に広まってしまった様ですが、個人的には28度ではとても快適に過ごせないので、もう少し下げた気温に設定しています。

ショッピングモールでのエアコンの節電

個人宅で28度に設定しないのは良いとして、企業などでは対外アピールとしてやらないわけにはいかない様です。

何の根拠もない28度という設定を盲信して

 

「弊社はエアコンの設定温度を28度にしています」

 

と節電活動を最優先して、営業時間中の館内の空調の設定を28度に固定していました。

空調の温度設定を28度にしたからと言って、館内の隅々までが28度になるわけではありません。

多くの場合、空調の設定温度から室内の気温は数度高くなると思います。

 

その為、節電対策として空調の設定温度を28度にしていた当時は、館内を巡回していても暑い暑い。

来店されたお客様もさぞかし暑かったと思います。

そして想像通り「お客様の声」というご意見箱がありましたが「館内が暑い」というクレームも多かったそうです。

 

今ではショッピングモールでは勤務しておらず、警備員専用の警備室での勤務が多くなりエアコンの設定温度を気にする事は無くなりました。

快適でなければ客足は遠のく

空調が快適でなくて、どれほどお客様に影響を与えたかは分かりませんが、不満を持っていた人がいたのは間違いありません。

企業は節電対策に取り組んでいます

と行動するのは仕方のない事ですが、そのせいで客足に影響が出るようでは、その節電対策は間違っているのではないでしょうか。

 

まあ、しょせん警備員の思っている事なので、大企業が考える事など分かるはずもありません。

しかし、もし自分が一人の客としてこの節電対策をしているのを知ったら

 

「当分お店には行かないと思います」

 

買い物をしたいと思っても、店内が快適でないのなら楽しくありませんからね。

当時も警備員として店内巡回をしている時、歩いているだけで多少汗ばんでくるような状態でしたから辛かったですね。

 

今度は電気代の高騰で、また節電対策をしている現場もあるかもしれません。

節電という電気の使用を抑える対策ですが、来客に影響のある様な対策をまたしてしまうのか心配ですね。

 

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